...悩ましいおれの創作力の空(そら)に...
芥川龍之介 「東洋の秋」
...何といふ悩ましい姿だらう...
種田山頭火 「其中日記」
...悩ましい問題だった...
アーサー・コナン・ドイル Arthur Conan Doyle 三上於菟吉訳 「グローリア・スコット号」
...悩ましいことなのである...
アーサー・コナン・ドイル Arthur Conan Doyle 大久保ゆう訳 「ボヘミアの醜聞」
...悩ましい惑乱の火炎を吹きかけたのだったが...
徳田秋声 「仮装人物」
...弦月の光りに美化され深化されている悩ましい影を...
豊島与志雄 「過渡人」
...わたしをこんなに浮動させている悩ましいこの存在を...
中里介山 「大菩薩峠」
...一種言うに言われぬ悩ましい心持を描いて行きます...
野村胡堂 「新奇談クラブ」
...――この足ですよ、親分」ガラッ八の噛み付くような声と、春松の呟(つぶや)くような声が、悩ましい対照で、同じことを際限もなく繰り返しております...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...しかも悩ましいほほえみを洩(もら)した...
長谷川時雨 「一世お鯉」
...悩ましい惨めな秘密を抱き...
バルザック Honore de Balzac 中島英之訳 「ゴリオ爺さん」
...私は此の娘を毎日見ていないと悩ましい気持になった...
松永延造 「職工と微笑」
...沈みしも忘れぬものを懲りずまに身も投げつべき宿の藤波と歌いながら院はお悩ましいふうで戸口によりかかっておいでになるのを...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...私と同じい少年時代の悩ましい人懐こい苛苛しい情念や...
室生犀星 「抒情小曲集」
...わけても悩ましい力(ちから)がからだに湧いてくるのであつた...
室生犀星 「抒情小曲集」
...悩ましい空想を駆り立ててくるのであった...
室生犀星 「性に眼覚める頃」
...見るも悩ましい姿態(しな)を見せた...
吉川英治 「剣難女難」
...悩ましい血を沸かせる...
吉川英治 「三国志」
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