...悩ましいおれの創作力の空(そら)に...
芥川龍之介 「東洋の秋」
...いつまでこんな不安な悩ましい思いに責め苛(さいな)まされていなければならぬのであろう...
近松秋江 「黒髪」
...そこが悩ましいのだ...
アーサー・コナン・ドイル Arthur Conan Doyle 大久保ゆう訳 「三枚の学生」
...最も悩ましい良心の秘密も...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...一種の悩ましい四月の月であった...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...あんな悩ましい顔をなさってるはずはないのに...
フランセス・ホッヂソン・バァネット Frances Hodgeson Burnett 菊池寛訳 「小公女」
...春宵の悩ましい主観において...
萩原朔太郎 「郷愁の詩人 与謝蕪村」
...それほど悩ましいなら...
原口統三 「二十歳のエチュード」
...いつそ滅茶苦茶に引ずり回してやらうか――などといふ悩ましい妄想に駆り立てられもした...
牧野信一 「滝のある村」
...俺は実に悩ましい...
牧野信一 「南風譜」
...わたしにはとり逃がした蝶々の方がはるかに悩ましい夢であつた...
牧野信一 「湖の夢」
...この芸術生活とその人間的作用という問題よりも悩ましいものは...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「トニオ・クレエゲル」
...かつて私は同じような試みに悩ましいいく日かを送ったことがある...
三木清 「語られざる哲学」
...悩ましい身を横たえてしまったので...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...私は果しもない悩ましい妄念にあやつられるのであった...
室生犀星 「性に眼覚める頃」
...のみならずそこには想像以上の悩ましい地獄と...
夢野久作 「巡査辞職」
...悩ましい問題も解き難く頭を襲っているに相違ないと矢代には感じられた...
横光利一 「旅愁」
...悩ましい恋情を理性で伏せることができない...
吉川英治 「鳴門秘帖」
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