...悩ましいおれの創作力の空(そら)に...
芥川龍之介 「東洋の秋」
...私は悩ましい胸を抑えて吐息を洩らしている...
種田山頭火 「赤い壺(二)」
...はては悩ましいまでに不安に襲われてくる...
近松秋江 「黒髪」
...だがあの人物が実に悩ましい...
アーサー・コナン・ドイル Arthur Conan Doyle 大久保ゆう訳 「三枚の学生」
...それに頬(ほお)から口元へかけての曲線の悩ましい媚(こび)...
徳田秋声 「仮装人物」
...悩ましい惑乱の火炎を吹きかけたのだったが...
徳田秋声 「仮装人物」
...底知れぬ悩ましい淵を覗いたような気がしたのである...
豊島与志雄 「囚われ」
...一種の悩ましい四月の月であった...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...これも妙に悩ましい代物です...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...踊りの幕切れのような悩ましい姿態(ポーズ)になります...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...しかも悩ましいほほえみを洩(もら)した...
長谷川時雨 「一世お鯉」
...止まろうとするわれわれの瞳との醸(かも)し出すあの悩ましい相剋...
原口統三 「二十歳のエチュード」
...悩ましい惨めな秘密を抱き...
バルザック Honore de Balzac 中島英之訳 「ゴリオ爺さん」
...一番悩ましいのは...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「王冠の重み」
...俺は実に悩ましい...
牧野信一 「南風譜」
...悩ましい思慕のような感動とで...
山本周五郎 「めおと蝶」
...悩ましい問題も解き難く頭を襲っているに相違ないと矢代には感じられた...
横光利一 「旅愁」
...悩ましい恋情を理性で伏せることができない...
吉川英治 「鳴門秘帖」
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