...「併しその泥棒が悧巧な奴だつたら...
スティーヴンスン 佐藤緑葉訳 「若い僧侶の話」
...あまり悧巧でないやうな顔をしてゐて...
太宰治 「津軽」
...出先でまずい物を喰(く)うよりその方がいくら悧巧(りこう)だか知れない...
谷崎潤一郎 「蓼喰う虫」
...ナオミの悧巧がる癖を戒しめなかったばかりでなく...
谷崎潤一郎 「痴人の愛」
...悧巧そうな落付のない眼を輝かせて...
チェスタートン Chesterton 直木三十五訳 「見えざる人」
...心持ち痩せた悧巧そうな小婢が勝手で働いていた...
豊島与志雄 「生あらば」
...調査マンのうちで小悧巧なものは...
中井正一 「調査機関」
...その熱排気に空気を混じて送り出すというのが一番悧巧な方法である...
中谷宇吉郎 「霧を消す話」
...――」「見掛けよりは悧巧(りこう)だって言ったんだから...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...こんな惡く悧巧なのは始めてだ...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...悧巧な人だけれど...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...綺麗で悧巧(りかう)で...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...自分は何も知らない癖して僕たちみたいな悧巧(りかう)な者に物を教へようとするのは僣越だつて彼奴(あいつ)に云つてきかせたつけ...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...サラミヤ姫が、どうして宴の終つた頃などに、ひとり露台に忍び出たか、といふことはもう少し後になつて尋ねて見ることにして置いて――私達はこゝで姫の歌をしばらくの間耳を傾けた方が、余程悧巧です...
牧野信一 「青白き公園」
...悧巧(りこう)な兄は父方の祖母のほめ者だったが...
水上滝太郎 「大人の眼と子供の眼」
...本当にお悧巧になりましょうね...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...たいへん悧巧(りこう)そうな...
室生犀星 「後の日の童子」
...なかなかお前は悧巧だ...
室生犀星 「幼年時代」
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