...二十四五とみえる男で支那人のような冷静で悧巧な顔つきをしていた...
有島武郎 「星座」
...其処で私の不純な悧巧が頭をもたげたのです...
伊藤野枝 「九州より」
...悧巧な耶蘇だつて...
薄田泣菫 「茶話」
...鹿はいつでも人間よりは悧巧なものである...
薄田泣菫 「茶話」
...村井氏が米国婦人を妻に迎へて帰つたのは悧巧な仕方だつた...
薄田泣菫 「茶話」
...しかし默つてゐるときが一番悧巧だと云つたやうな或る種の人々が主張してゐる程大した術ではない...
關口存男 「新獨逸語文法教程解説」
...3081.彼は思つた程悧巧ではない...
關口存男 「新獨逸語文法教程解説」
...お悧巧(りこう)すぎた...
太宰治 「葉桜と魔笛」
...出先でまずい物を喰(く)うよりその方がいくら悧巧(りこう)だか知れない...
谷崎潤一郎 「蓼喰う虫」
...そして彼女が悧巧そうに感ぜられたのも...
谷崎潤一郎 「痴人の愛」
...クレオパトラがどんなに悧巧な女だったとしたところでまさかシーザーやアントニーより智慧(ちえ)があったとは考えられない...
谷崎潤一郎 「痴人の愛」
...悧巧なものは餘り無いものである...
長塚節 「教師」
...悧巧さうな小僧さんだ...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...あの女が身を投げる氣になれば世の中を少しは見直す」「へエー」「あの女は薄情で悧巧過ぎて...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...あの女は悧巧だから...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...たいへん悧巧(りこう)そうな...
室生犀星 「後の日の童子」
...悧巧ぶった考えを持とうとしていたが...
室生犀星 「蜜のあわれ」
...悧巧(りこう)でないから...
吉川英治 「平の将門」
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