...悧口とはいえないであろう...
リットン・ストレチー Lytton Strachey 片岡鉄兵訳 「エリザベスとエセックス」
...非常に悧口(りこう)な子だったと家の人達は言っている...
高村光太郎 「回想録」
...御歌所に干渉して朝鮮人に愛想をふりまく悧口者はあるが...
徳冨蘆花 「謀叛論(草稿)」
...「そして大変悧口そうですよ...
豊島与志雄 「子を奪う」
...彼女の我儘な利己的な一轍な残忍さを迎合的な小悧口さで蔽った性質...
豊島与志雄 「理想の女」
...悧口(りこう)じゃありませんか...
中里介山 「大菩薩峠」
...人間が悧口(りこう)になったので...
新美南吉 「最後の胡弓弾き」
...第一娘がもう少し悧口(りこう)になるよ...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...第一娘がもう少し悧口(りこう)になるよ...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...「お富は舅姑(しうと)との折合が惡くて追ひ出されたといふ噂もあるが本當か」「飛んでもない、私は此處へ奉公に來て三年になりますが、舅や姑のなかつたことは、私が一番よく知つて居ますよ」「すると?」「唯の夫婦喧嘩ですよ、――尤もお富といふ人は大した女でして、綺麗で悧口で、腹が出來て居て、今のお辨さんなんか、それに比べると少しよく出來た泥人形のやうなものですね」手當が惡いせゐか、妾お辨の評判は散々です...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...本當は黒雲四人男の一人女で」「――」「この女は悧口(りこう)で愛嬌があつて...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...喜春楽を舞って御感(ぎょかん)にあずかったという悧口者で...
久生十蘭 「無月物語」
...公子のような悧口な女が...
久生十蘭 「無月物語」
...悧口になつてくることは...
牧野信一 「駒鳥の胸」
...彼は坐り直して一寸と小悧口気な顔つきをしたが...
牧野信一 「吾家の随筆」
...今にすこしは変るでしょう、利口は悧口よ...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...そこには悧口(りこう)さから来る意識の患いがあまりに多い...
柳宗悦 「工藝の道」
...『千枝子さんはお悧口(りこう)ね...
與謝野晶子 「帰つてから」
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