...フランスの王を救うほうが悧口かもしれない...
リットン・ストレチー Lytton Strachey 片岡鉄兵訳 「エリザベスとエセックス」
...よツぽど借金のかたをつけたんだアね……だがあすこの奥方は中々悧口だよ...
田澤稲舟 「五大堂」
...彼は多数のなかにたまたま少しく悧口(りこう)な者がいても...
ディッケンズ Charles Dickens 岡本綺堂訳 「世界怪談名作集」
...天性悧口な人は、どこまでも悧口に出来ていますのねえ...
中里介山 「大菩薩峠」
...お前は思ひの外悧口さうだ...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...五人の中で悧口(りこう)な信太郎は...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...悧口過ぎて兄貴では扱(あつか)ひきれず...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...本當は黒雲四人男の一人女で」「――」「この女は悧口(りこう)で愛嬌があつて...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...たいへん悧口なんです...
久生十蘭 「葡萄蔓の束」
...美紗 あなたは失敗なすったの……お継母さまのような悧口な方でも隠し終せなかったのよ……あなたがどんなに一郎さんを好きだか...
久生十蘭 「喪服」
...私はあの空家を工場にしているのは悧口(りこう)なやりかただと...
エルンスト・テオドーア・アマーデウス・ホフマン Ernst Theodor Amadeus Hoffmann 岡本綺堂訳 「世界怪談名作集」
...悧口だぞう! は勿論悪意だつた...
牧野信一 「鏡地獄」
...「この子は屹度悧口な子供に違ひない...
牧野信一 「父を売る子」
...野郎の方が俺達よりも悧口なぬすつとだつたんだなあ!」といふ酷く感嘆のうめきが響いた...
牧野信一 「山男と男装の美女」
...彼は坐り直して一寸と小悧口気な顔つきをしたが...
牧野信一 「吾家の随筆」
...今にすこしは変るでしょう、利口は悧口よ...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...そして、同じ悧口さで、親しい友人に対して自分のとって来た態度もわかっているでしょう...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...『千枝子さんはお悧口(りこう)ね...
與謝野晶子 「帰つてから」
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