...元より悧巧な女でございますから...
芥川龍之介 「地獄変」
...元より悧巧な女でございますから...
芥川龍之介 「地獄變」
...あまり悧巧でないやうな顔をしてゐて...
太宰治 「津軽」
...そうして大そう悧巧(りこう)そうに見え...
谷崎潤一郎 「痴人の愛」
...それが却(かえ)って私の眼には大へん悧巧(りこう)そうに見えたものです...
谷崎潤一郎 「痴人の愛」
...その男は悧巧でなあ...
チェスタートン Chesterton 直木三十五訳 「サレーダイン公爵の罪業」
...悧発(りはつ)そうなその優しい目には...
徳田秋声 「足迹」
...眼のよく動く悧発そうな番頭が出て来たので...
豊島与志雄 「未来の天才」
...きわめて狡猾怜悧(こうかつれいり)な快青年であったが...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...春さきになって早く消してしまうのが一番悧巧な方法である...
中谷宇吉郎 「農業物理学夜話」
...といって僕もあながち自分が臆病なるゆえ怜悧なりという考えはないが...
新渡戸稲造 「自警録」
...これが前にもいった怜悧(れいり)なことと気弱なこととが結(むす)びつく理由であろう...
新渡戸稲造 「自警録」
...「お由良? あの柳屋の評判娘かい――あの娘は悧巧(りかう)過ぎて附き合ひにくいよ...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...この女は全く馬鹿か悧巧か見當もつきません...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...さる席へ口をかけているんだ」いかにも可愛いもののようにジーッと悧巧そうな小圓太の顔をみつめて...
正岡容 「小説 圓朝」
...馬より少し怜悧な人間にならうと思ツて...
三島霜川 「解剖室」
...怜悧そのものともいうべき性格の持主であったかという事実も首肯(うなず)かれる訳で...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...たまらない程イジラシイ悧溌(りはつ)な児に見せたので...
夢野久作 「人の顔」
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