...」「‥‥」何と云ふ頓智だらう? 女のさう云ふ悧發な點はなか/\こちらも思ひ切れなかつたのだが...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...どこか悧巧(りこう)なところがあると思ったよ...
海野十三 「雷」
...あまりお悧口な言葉でもない...
リットン・ストレチー Lytton Strachey 片岡鉄兵訳 「エリザベスとエセックス」
...それが却(かえ)って私の眼には大へん悧巧(りこう)そうに見えたものです...
谷崎潤一郎 「痴人の愛」
...――彼地(あちら)に行っても面白くないから、それで、またしても戻って来たのだが、斯うしていても、あの年齢を取った、血気(ちのけ)のない、悧巧そうな顔が、明白(ありあり)と眼に見える...
近松秋江 「別れたる妻に送る手紙」
...しかも怜悧(りこう)に...
徳冨蘆花 「小説 不如帰」
...」「比較的真正直な怜悧な……いや何だかよく分りません...
豊島与志雄 「或る男の手記」
...かくいえば怜悧(れいり)なるものは必ず気弱でなければならぬという結論に達するらしく思(おも)われるが...
新渡戸稲造 「自警録」
...捨てるにしちゃ下手人は悧口(りこう)すぎる...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...そこの給仕女に一人の悧發さうな顏をした...
萩原朔太郎 「宿命」
...その杉の市という按摩はちょっと小悧口(こりこう)な面をしているだろう...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...公子のような悧口な女が...
久生十蘭 「無月物語」
...眼つきは明るく悧口さうだ...
牧野信一 「毒気」
...彼は坐り直して一寸と小悧口気な顔つきをしたが...
牧野信一 「吾家の随筆」
...「……」さすがにてれて小圓太はしばらく悧巧そうな目を無駄にパチパチ動かしていた...
正岡容 「小説 圓朝」
...どの女らも決ったように鼻や唇や耳にくらべてその目つきが悧巧(りこう)げに黒黒と据えられていて...
室生犀星 「幻影の都市」
...そこには悧口(りこう)さから来る意識の患いがあまりに多い...
柳宗悦 「工藝の道」
...世にも美しい怜悧(りこう)な...
夢野久作 「白髪小僧」
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