...怜悧(れいり)な魔子は何も彼も承知していた...
内田魯庵 「最後の大杉」
...悧口とはいえないであろう...
リットン・ストレチー Lytton Strachey 片岡鉄兵訳 「エリザベスとエセックス」
...れいの俗諺(ぞくげん)の「さわらぬ神にたたりなし」とかいう怜悧(れいり)狡猾(こうかつ)の処生訓を遵奉しているのと...
太宰治 「人間失格」
...悧巧(りこう)なことじゃないのだろうかどうかと...
コナンドイル 三上於莵吉訳 「グロリア・スコット号」
...むしろ怜悧(りこう)過ぎた...
夏目漱石 「道草」
...すなわち怜悧(れいり)なるものは...
新渡戸稲造 「自警録」
...悧巧(りこう)そうな小僧さんだ...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...あの女は悧巧だから...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...あの子は怜悧(れいり)でもなければ...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...メアリの怜悧(れいり)な碧眼(へきがん)を見て...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「煉獄」
...ところがその町の町長は大へんに怜悧(りかう)な人だつたから...
牧野信一 「不思議な船」
...人物も怜悧(れいり)で何の学問にも通じたりっぱな公子であった...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...どの女らも決ったように鼻や唇や耳にくらべてその目つきが悧巧(りこう)げに黒黒と据えられていて...
室生犀星 「幻影の都市」
...僕はこの怜悧で活溌な娘が嫌ではないが...
森鴎外 「ヰタ・セクスアリス」
...馬鹿も怜悧(りこう)も一列平等...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...黒い僧服の下からきりりと締った白衣の裾の見える姿で悧発な眼鼻立ちも美しかったが...
横光利一 「旅愁」
...彼等は直ぐにその顏のやうに心もすが/\してゐるこの怜悧な娘とどういふ物言ひをすべきかを知つた...
ピエル・ロチ Pierre Loti 吉江喬松訳 「氷島の漁夫」
...怜悧(れいり)なふうもない...
吉川英治 「新書太閤記」
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