...彼女は音楽によって悦楽を感じている...
...彼はスポーツに打ち込むことで悦楽を感じているようだ...
...読書が好きな私にとって、新しい本を手に入れるのはとても悦楽な瞬間だ...
...旅行することでその土地の文化や景色を楽しみ、悦楽を感じることができる...
...料理が上手にできた時の達成感は、料理好きにとっての悦楽の瞬間である...
...「路旁生命水清流(ろばうのせいめいみづきよくながる)天路行人喜暫留(てんろのかうじんよろこびしばらくとどまる)百果奇花供悦楽(ひやくくわきくわえつらくにきようす)吾儕幸得此埔遊(わがさいさいはひにえたりこのほのいう)」――大体こんなものと思へば好(よ)い...
芥川龍之介 「本の事」
...人生の意義と悦楽とはすべて一朝にして滅びてしまうのである...
レオニード・ニコラエヴィッチ・アンドレーエフ 岡本綺堂訳 「世界怪談名作集」
...コノ数時間後ニ経験スルガデキルデアロウ悦楽ノ種々相ヲ豫想シタ...
谷崎潤一郎 「鍵」
...自分の悦楽(えつらく)が思うように叶(かな)えられないと云うよりは...
谷崎潤一郎 「少将滋幹の母」
...それは同時に私の悦楽がなくなることでもある...
種田山頭火 「其中日記」
...彼らの悦楽の親しい反響を聞いた...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...私はその悦楽の根拠を「内的自然の技巧」の美的反省的判断の上に求めたいと思う...
中井正一 「スポーツの美的要素」
...しかしながら、こんな悦楽が、人間世界の夜の全部を占領するのは、悪魔の世界のねたみを受けるには十分であると見え、暫くして、この悦楽の世界が、忽(たちま)ちにしてかきみだされたのは是非もないことでしょう...
中里介山 「大菩薩峠」
...調子に一種の悦楽を帯びて来る...
夏目漱石 「それから」
...一日に何千何万といふ人命を賭(かけ)にして此(この)本能に飽満(はうまん)の悦楽を与へるのが戦争であるとは...
夏目漱石 「点頭録」
...この仕事に自分だけの特別な悦楽を感じている...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「神童」
...誰にも説き聞かせがたいような悦楽を...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「神童」
...彼はいつもこう言っていたからである(しかも彼はそれをすでに書き留めてもおいた)――もし表現の悦楽が...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「トニオ・クレエゲル」
...踊躍歓喜心悦楽し...
南方熊楠 「十二支考」
...歌舞饗宴の悦楽を共にしようとしたことは...
柳田国男 「海上の道」
...秘めた悦楽に酔ってでもいるような...
山本周五郎 「赤ひげ診療譚」
...黒住との奇怪極まる悦楽が始まったのだ...
蘭郁二郎 「蝕眠譜」
...肉欲にふけることを無上の悦楽とする「高利貸的人間」が...
和辻哲郎 「享楽人」
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