...父も悦ぶでしょう」とり出したのが大型の画帳であった...
上村松園 「棲霞軒雑記」
...其の悦ぶ可くして畏る可からざるを感ず是れ其の均しく貴族的姿致あるに拘らず...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...与八を見て悦ぶこと一方(ひとかた)ならず...
中里介山 「大菩薩峠」
...不思議にも我が友のいたく悦ぶ所となつた...
萩原朔太郎 「愛の詩集」
...かかるクラシズムの美を悦ぶべく...
萩原朔太郎 「詩の原理」
...美の洗煉を悦ぶところの...
萩原朔太郎 「非論理的性格の悲哀」
...音楽よりも歌詞を悦ぶ大衆であり...
萩原朔太郎 「流行歌曲について」
...ために糊口を得るは尼の悦ぶところなり...
服部之総 「蓮月焼」
...母はいちばん悦ぶからです...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「城」
...此鳥は高飛せずとて悦ぶ者あるも感服するに足らず...
福沢諭吉 「女大学評論」
...笑わざるも悦ぶ色あり...
福沢諭吉 「京都学校の記」
...悦ぶべし彼の掌中の珠と抱かれました...
牧野信一 「女に臆病な男」
...もともとが君の豊漁を悦ぶあまりの余勢なのである...
牧野信一 「初夏通信」
...一同大いに悦ぶ最中に蛇来って約束通り人を求めて食わんという...
南方熊楠 「十二支考」
...何の美女を誇り悦ぶべき...
南方熊楠 「神社合祀に関する意見」
...植木に盆栽と云う変種を作って悦ぶ人間のわるい小細工としか思われない...
宮本百合子 「犬のはじまり」
...必ず悦ぶに違いありません...
村井弦斎 「食道楽」
...家へ帰る時分には冷した珈琲を拵えおくというようにしたらさぞ良人が悦ぶでしょう...
村井弦斎 「食道楽」
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