...更に重要にして根本的なる其性格理想の幾分を諸子に紹介するの機を得たるを悦ぶ...
テニソン Tennyson 菅野徳助、奈倉次郎訳 「アーサー王物語」
...不思議にも我が友のいたく悦ぶ所となつた...
萩原朔太郎 「愛の詩集」
...いかに私それを悦ぶ...
萩原朔太郎 「小泉八雲の家庭生活」
...そして独逸人が悦ぶのは...
萩原朔太郎 「詩の原理」
...美の洗煉を悦ぶところの...
萩原朔太郎 「非論理的性格の悲哀」
...我は汝と共にあり汝を悦ぶのである...
波多野精一 「時と永遠」
...ために糊口を得るは尼の悦ぶところなり...
服部之総 「蓮月焼」
...今日我日本の有樣を太平無事として悦ぶ者は甚だ少なし...
福澤諭吉 「亞細亞諸國との和戰は我榮辱に關するなきの説」
...此鳥は高飛せずとて悦ぶ者あるも感服するに足らず...
福沢諭吉 「女大学評論」
...若き婦人の悦ぶ所は老人の目に分らぬものなり...
福沢諭吉 「女大学評論」
...常に人の憂うるを見て悦ぶを見ず...
福沢諭吉 「学問のすすめ」
...久良は共々に悦ぶことが出来なかつた...
牧野信一 「木枯の吹くころ」
...考へることの自由を与へられただけで充分私達は悦ぶべきであります...
牧野信一 「嘆きの孔雀」
...またその薔薇とマートルの花を自分で描いた表紙の、そしてまた裏表紙には、詩人ホメロスがロータスやマールの花が咲き乱れてゐる花園に寝てネクタアの大盃を挙げながら――神々も眠り、人々も眠り夜はわが花園に冴へ、死の国(ハデス)の静けさ――あれはツロイの陣営か、耳をそばだてると、徐ろに聞えて来る、縷々として絶間なく夜をこめて、管笛と竪笛と琴の合奏が、悦ぶが如く、悲しむが如く――左ういふ自作の歌をうたつてゐる孤独の婆が描かれてゐる大型の私のきらびやかな「悲劇」に関する抜萃帖(ノートブツク)のことであるが――...
牧野信一 「真夏の夜の夢」
...一同大いに悦ぶ最中に蛇来って約束通り人を求めて食わんという...
南方熊楠 「十二支考」
...持つべき物は猫なりけりと猫の額を撫(な)でて悦ぶ者多し...
南方熊楠 「十二支考」
...これは洗面器に誰でも悦ぶであろう...
柳宗悦 「全羅紀行」
...これを見て悦ぶべき恋人はもう死んでいたので...
柳田国男 「雪国の春」
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