...東洋詩人の点茶(てんちや)を悦ぶと好一対(かういつつゐ)なりと云ふを得べし...
芥川龍之介 「骨董羹」
...寧ろこの円形の玻璃板に透見るを悦ぶ...
マルセル・シュヲブ Marcel Schwob 上田敏訳 「法王の祈祷」
...これから旅立つ華やかなお嫁入りを悦ぶものの如く...
海野十三 「棺桶の花嫁」
...不思議にも我が友のいたく悦ぶ所となつた...
萩原朔太郎 「愛の詩集」
...いかに私それを悦ぶ...
萩原朔太郎 「小泉八雲の家庭生活」
...近頃の子供たちの悦ぶ童話は...
萩原朔太郎 「童話と教育について」
...典雅を排して直情の流露を悦ぶ所の...
萩原朔太郎 「非論理的性格の悲哀」
...母はいちばん悦ぶからです...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「城」
...世故にたけた如才ない医者が甘くさえしてやれば患者が悦ぶと思って矢鱈に甘味をつける水薬同様...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...朝鮮は彼より來朝して我屬國と爲るも之を悦ぶに足らず...
福澤諭吉 「亞細亞諸國との和戰は我榮辱に關するなきの説」
...若き婦人の悦ぶ所は老人の目に分らぬものなり...
福沢諭吉 「女大学評論」
...常に人の憂うるを見て悦ぶを見ず...
福沢諭吉 「学問のすすめ」
...笑わざるも悦ぶ色あり...
福沢諭吉 「京都学校の記」
...蛇家に入るをミが入ると悦ぶも...
南方熊楠 「十二支考」
...家へ帰る時分には冷した珈琲を拵えおくというようにしたらさぞ良人が悦ぶでしょう...
村井弦斎 「食道楽」
...それが私の傍に在って悦ぶように思える時...
柳宗悦 「民藝四十年」
...清貧を悦ぶ者たちの中に...
柳宗悦 「民藝四十年」
...わずかに一展開せんとする形勢を悦ぶことであろう...
柳田国男 「雪国の春」
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