...結核患者の病巣(びょうそう)にある空洞(くうどう)を...
海野十三 「振動魔」
...彼女の息づかいはまるで肺病患者のように苦しそうでした...
大倉※[#「火+華」、第3水準1-87-62]子 「耳香水」
...患者がみんな逃げてしまいましたぞォ……」間もなく屋内が...
大阪圭吉 「三狂人」
...彼は患者の腕をとり...
C. スミス C. Smith The Creative CAT 訳 「親友たち」
...私がその医院を買うまでに一年に千二百人からあった患者が三百人ほどもないくらいにまで減ってしまった...
コナンドイル Arthur Conan Doyle 三上於莵吉訳 「株式仲買店々員」
...余が不幸なる者と呼ぶ余の患者を有するなり...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...この患者を療養するをこの上もない楽みとしている...
内藤鳴雪 「鳴雪自叙伝」
...あいつぐ空襲に大学病院は患者で満員となった...
永井隆 「この子を残して」
...患者でも譽めないものはない...
長塚節 「開業醫」
...夜盗押込みの患いもなく...
福沢諭吉 「学問のすすめ」
...それはこの病院の患者達によつて組織されてゐる一団で...
北條民雄 「キリスト者の告白」
...無論患者は定員超過で困っていた時であったから医局で歓迎した...
光田健輔 「小島の春」
...肺病患者の泊った室へ寝てさえ伝染の虞(おそ)れがあるというのに狭い室内で肺病患者の吐き出した空気を呼吸してその上に啖の中の細菌を舞上げられてはこれほど危険な事はありますまい...
村井弦斎 「食道楽」
...病室に戻ってからも彼女は永年看護婦として扱った患者の暴れ加減を見て来ただけに...
室生犀星 「われはうたえども やぶれかぶれ」
...梅毒患者にも、痛風病みにも、ヘルニア患者にも、そういってやりなさい...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...そこには悧口(りこう)さから来る意識の患いがあまりに多い...
柳宗悦 「工藝の道」
...或る種の精神病患者と同様...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...もっと痛切な国患の秋(とき)です...
吉川英治 「三国志」
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