...若殿は悠揚と手古奈の後を追うて家の内に入つた...
伊藤左千夫 「古代之少女」
...女は悠揚(ゆったり)とした態度で入ってきながら...
近松秋江 「黒髪」
...意氣悠揚として壇に登るを例となす是れ衆議院の名物尾崎學堂なり人は未だ其發言を聞かざるに...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...意気悠揚として壇に登るを例となす是れ衆議院の名物尾崎学堂なり人は未だ其発言を聞かざるに...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...悠揚たる様子で帰っていった...
豊島与志雄 「傷痕の背景」
...悠揚として迫らぬところがある...
中里介山 「大菩薩峠」
...悠揚として東海、東山の要路を兼ねた寝覚の里の、旅路の人の多い中を行く女一人を見て、通りすがる人がひとたびは振返らぬはありません...
中里介山 「大菩薩峠」
...悠揚として迫ることの必要のない伊太夫が...
中里介山 「大菩薩峠」
...高雅な悠揚たる態度も...
野村胡堂 「奇談クラブ〔戦後版〕」
...一杯蕎麦湯でも貰おうか」浪人者は自分の家でも入るような悠揚(ゆうよう)さで平次の向うへ...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...伊達なまでに悠揚とした床しげな青年が...
久生十蘭 「うすゆき抄」
...その悠揚迫らざる態度というものは実に異様であって...
久生十蘭 「魔都」
...悠揚(ゆうよう)せまらず...
火野葦平 「糞尿譚」
...悠揚としてこれに準じて流れるのだ...
宮沢賢治 「疑獄元兇」
...しかも悠揚(ゆうよう)とした挙動で澄まし込んで啼いている...
柳田國男 「野草雑記・野鳥雑記」
...わが青年は悠揚(いうやう)として立ち上がる...
與謝野晶子 「晶子詩篇全集」
...しかしこれに慣れた巴里人は老若男女とも悠揚として慌(あわ)てず...
与謝野晶子 「激動の中を行く」
...悠揚として寛(くつろ)いでいるのだった...
吉川英治 「親鸞」
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