...昔ながらの悠揚たる姿を依然として展開してゐます...
石川三四郎 「浪」
...宛転悠揚(えんてんゆうよう)としてわたしの心を押し沈め...
魯迅 井上紅梅訳 「村芝居」
...同志は悠揚(ゆうよう)として死についた...
高見順 「いやな感じ」
...悠揚たる様子で帰っていった...
豊島与志雄 「傷痕の背景」
...悠揚として迫らぬところがある...
中里介山 「大菩薩峠」
...悠揚として迫ることの必要のない伊太夫が...
中里介山 「大菩薩峠」
...四辺(あたり)を圧する程の悠揚さでギゴチなくそこに坐ると軽く頭を下げた...
長與善郎 「青銅の基督」
...三十分ほど先生と相対していると心持ちが悠揚(ゆうよう)になる...
夏目漱石 「三四郎」
...今の東京にいる者に悠揚(ゆうよう)な絵ができるものか...
夏目漱石 「三四郎」
...いとも悠揚(ゆうよう)と演壇に起ったのです...
野村胡堂 「奇談クラブ〔戦後版〕」
...高雅な悠揚たる態度も...
野村胡堂 「奇談クラブ〔戦後版〕」
...一杯蕎麦湯でも貰おうか」浪人者は自分の家でも入るような悠揚(ゆうよう)さで平次の向うへ...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...體度もさすがに悠揚として居ります...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...なんの発言もせずに悠揚としている...
久生十蘭 「南極記」
...悠揚として語り出した...
平林初之輔 「人造人間」
...わたしには彼の徳が勝ち誇った歩調で、堂々と、悠揚迫らず、何らの障害にも遇わずに濶歩するさまが、目に見えるように思われる...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...わが青年は悠揚(いうやう)として立ち上がる...
與謝野晶子 「晶子詩篇全集」
...しかしこれに慣れた巴里人は老若男女とも悠揚として慌(あわ)てず...
与謝野晶子 「激動の中を行く」
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