...おごそかに、悠悠と...
芥川龍之介 「商賈聖母」
...しかもなほ悠悠たる...
芥川龍之介 「澄江堂雑記」
...何ぞその悠悠たる...
芥川龍之介 「八宝飯」
...猿の孔雀や大蛇よりも進化の梯子の上段に悠悠と腰を下してゐるのは明らかにこの事実を教へるものである...
芥川龍之介 「僻見」
...しかし兎(と)に角(かく)李九齢(りきうれい)は窓前の流水と枕前の書とに悠悠たる清閑(せいかん)を領してゐる...
芥川龍之介 「野人生計事」
...悠悠としかも厳粛にそそり立つてゐたのに違ひない...
芥川龍之介 「わが散文詩」
...操縦者でもあって操縦しているかのように悠悠(ゆうゆう)と着陸したことであるから...
田中貢太郎 「人のいない飛行機」
...何と奴は悠悠と原稿を書いてゐる事か?」或る時ドストイェフスキイはさう呟いたといふ...
南部修太郎 「氣質と文章」
...ばくちに耽(ふけ)る悠悠(いういう)閑日月(かんにちげつ)を自由(じいう)にしたいために...
南部修太郎 「麻雀を語る」
...自然と共に悠悠として實在してゐる...
萩原朔太郎 「宿命」
...無限に悠悠と靜止してゐる...
萩原朔太郎 「定本青猫」
...肚を据ゑて想ひを凝らすといふやうなことを呟いで能ふ限り悠悠たる妙境に耽らうとしてゐる岡の眼ざしは...
牧野信一 「心象風景(続篇)」
......
室生犀星 「愛の詩集」
...けふは実に悠悠たる日がらだなと思つた...
室生犀星 「名園の落水」
...彼だけはまだ外套も脱がず悠悠と煙草に火を点けると...
横光利一 「旅愁」
...悠悠(いう/\)と人間の街に帰るよしもがな...
與謝野晶子 「晶子詩篇全集」
...今頃どの宿へ行つても容易に起きては呉(く)れまいと思つて悠悠(いういう)と話し乍(なが)ら朝の紅茶と麺麭(パン)とを其(その)喫茶店(カフエエ)で取つた...
與謝野寛、與謝野晶子 「巴里より」
...妾が流行界の女王になったらあなたどうするつもり? あんたやはりまえと同じように悠悠(ゆうゆう)としているの...
吉行エイスケ 「女百貨店」
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