...急なところで悠々と方向転換をやる気持ちったらない...
板倉勝宣 「山と雪の日記」
...そして帆村を嘲笑するかのように悠々とスピードをあげて走っていく...
海野十三 「蠅男」
...悠々と逃げ去った程の不敵の曲者...
江戸川乱歩 「黄金仮面」
...潮流に乗って、悠々と、南々東を指して流れて往く...
寺島柾史 「怪奇人造島」
...悠々と引き上げにかかりました...
中里介山 「大菩薩峠」
...千年の昔に悠々として使いこなした顔料を...
中里介山 「大菩薩峠」
...急ぐほどのことはあるめえ」平次は悠々と支度をして...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...悠々と微吟をつづけていられる...
久生十蘭 「魔都」
...親分の泥棒を悠々と玄関から逃がしたというわけです」「刑事に見張りをさしておいて泥棒をしていたというわけだね...
平林初之輔 「祭の夜」
...おめでとうございます、ビンセント卿」第三十一章 領主はビンセントが穏(おだ)やかになり、悠々と微笑み、妙な不安を払拭したようだ...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「煉獄」
...先に立つてる小鐘は悠々として...
牧野信一 「奇友往来」
...それはそれだけの酒が悠々と飲めて...
牧野信一 「天狗洞食客記」
...どうぞ悠々とたのしみに私の仕事ぶりを見て下さい...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...また悠々と語り出したには...
山本笑月 「明治世相百話」
...悠々と股倉へ手を突込んでは一寸...
夢野久作 「近世快人伝」
...そのうしろから正木博士が悠々と這入って来た...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...よろしい」と、ひきうけて、その日は、悠々と退いた...
吉川英治 「三国志」
...急激な落ち潮に忽ち纜(ともづな)を斷たれて悠々と沖の方へ流れてゆく一つ二つが見えた...
若山牧水 「樹木とその葉」
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