...悠々と笛を吹いてゐました...
芥川龍之介 「河童」
...一人悠々と進み出(だ)いたは...
芥川龍之介 「きりしとほろ上人伝」
...悠々と休んでいた一個(ひとり)の青年を見た...
泉鏡花 「婦系図」
...傷敗けをしない私は悠々として手頃の竹を一本切つた...
種田山頭火 「行乞記」
...おかげで悠々として年の瀬を越すことが出来る...
種田山頭火 「其中日記」
...潮流に乗って、悠々と、南々東を指して流れて往く...
寺島柾史 「怪奇人造島」
...相変らず悠々と歩いてくる野口の姿を...
豊島与志雄 「食慾」
...空の極めて高い所を一羽の鳶が悠々と輪を畫いてゐた...
中島敦 「名人傳」
...悠々と事務室を出ると...
原民喜 「街の断片」
...十六―二十四といふ大差をもつて悠々と...
牧野信一 「サクラの花びら」
...陽(ひか)りに映えながら悠々と...
牧野信一 「山彦の街」
...悠々と飛んでゆくではないか...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...悠々と膳(ぜん)の前に坐った...
山本周五郎 「風流太平記」
...悠々と階段を昇ってどこかへ行ってしまったの...
夢野久作 「支那米の袋」
...鞍のわきに引っ抱えて悠々と引上げてきた...
吉川英治 「三国志」
...やがて待たせておいた黄母衣(きほろ)以下の先頭に立って悠々と行く彼のうちに...
吉川英治 「私本太平記」
...悠々とこれからの生涯を楽しむつもりで建てるのだからな』『御もっともでございます』『材木屋から...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...水面を打たれた魚が摺(す)り抜けて悠々と他(ほか)を泳いでいるように...
吉川英治 「宮本武蔵」
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