...悠々と川に糞をしている...
芥川龍之介 「長江游記」
...「お前は抵抗することが出来るか」といいながら独木橋(まるきばし)の上へ出て悠々と立去った...
魯迅 井上紅梅訳 「風波」
...悠々と自然のなかに溶けこんでいる...
上村松園 「中支遊記」
...日本機は悠々と白い腹をくっきりと現すのであった...
海野十三 「浮かぶ飛行島」
...あの雪を纏(まと)う大高山が聳(そび)え立ち中腹には白雲が悠々と流れている...
橘外男 「ウニデス潮流の彼方」
...而も悠々と一年間の間をさえおいて...
戸坂潤 「社会時評」
...悠々と暮らせるようなお金がほしゅうございます...
豊島与志雄 「一つの愛情」
...悠々と日当りのよい拝殿の庭へ下りて来て...
中里介山 「大菩薩峠」
...殺されたものなら生き返りもしないだろう」平次は悠々と朝の支度をさせて...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...「お邪魔いたしました」金五郎は、悠々と、子分連中の間を抜けて、玄関に行った...
火野葦平 「花と龍」
...あたかも他の群鳥を尻目に悠々と高く天翔ける鷲のように...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...春日の悠々として迫らず一頁毎に眼を通してゆく態度に...
山下利三郎 「誘拐者」
...蓬(よもぎ)の葉で拭いながら悠々と立ち上った...
夢野久作 「空を飛ぶパラソル」
...相も変らず悠々と落付き払っていた...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...悠々と廻わって来た...
夢野久作 「爆弾太平記」
...悠々と舌なめずりをした...
夢野久作 「復讐」
...悠々と飛翔(ひしょう)しながら...
吉川英治 「三国志」
...急激な落ち潮に忽ち纜(ともづな)を斷たれて悠々と沖の方へ流れてゆく一つ二つが見えた...
若山牧水 「樹木とその葉」
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