...悠々として秋雲の青山を遶るが如し...
芥川龍之介 「木曾義仲論(東京府立第三中学校学友会誌)」
...」僕等は芒(すすき)の穂を出した中を「悠々荘」の後(うし)ろへ廻(まわ)って見た...
芥川龍之介 「悠々荘」
...悠々と「毎日」を去る...
石川啄木 「菊池君」
...悠々と休んでいた一個(ひとり)の青年を見た...
泉鏡花 「婦系図」
...悠々たる百姓の姿が見える...
上村松園 「中支遊記」
...(「悠々莊」ではない...
小穴隆一 「二つの繪」
...悠々とした足どりで通りかかった...
リチャード・オースティン・フリーマン Richard Austin Freeman 妹尾韶夫訳 「予謀殺人」
...短気なる米友としては悠々と...
中里介山 「大菩薩峠」
...悠々(ゆうゆう)として迫らぬ気取り方もあり...
中里介山 「大菩薩峠」
...白雲悠々の旅心が動くに耐えないのです...
中里介山 「大菩薩峠」
...さして骨の折れないカヤトですから一行はあたかも遊散気取りで悠々と歩んで周囲の山巒(さんらん)のただならぬ情景に見恍(みと)れるの余裕が出ました...
中里介山 「山道」
...毎日午後から悠々と出勤したものであつた...
堀口九萬一 「フランソア・コッペ訪問記」
...悠々と停車場(ステーション)へ入っていった...
松本泰 「秘められたる挿話」
...市中人家稠密(ちゅうみつ)の場所を悠々と占領...
山本笑月 「明治世相百話」
...水甕の底深く沈んでゐる鯉の美事な悠々たる鱗の端正さに...
横光利一 「榛名」
...悠々成都に迫るもおそくないでしょう」と...
吉川英治 「三国志」
...悠々と身を横にしていた...
吉川英治 「三国志」
...やがて待たせておいた黄母衣(きほろ)以下の先頭に立って悠々と行く彼のうちに...
吉川英治 「私本太平記」
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