...以前のような金無垢の煙管で悠々と煙草をくゆらしているのに...
芥川龍之介 「煙管」
...悠々(ゆうゆう)と廊下を歩いているのです...
海野十三 「崩れる鬼影」
...悠々と舞ひ遊んでゐた...
薄田泣菫 「独楽園」
...後に初めて弱き子の棒に追はれて悠々と其場(には)あとに去る如し...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...またも悠々閑々(ゆうゆうかんかん)として...
中里介山 「大菩薩峠」
...悠々(いういう)と青い煙を吐いてゐた...
中戸川吉二 「イボタの虫」
...悠々と勘定までして自分の懷ろに入れ...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...悠々と身仕度をして...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...殺されたものなら生き返りもしないだろう」平次は悠々と朝の支度をさせて...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...そんな悠々とした気持ちにはなれなかつた...
林芙美子 「浮雲」
...長椅子の上に投げ出してあった外套を取上げると悠々と腕を通し始めた...
久生十蘭 「魔都」
...悠々として迫らぬ気象...
二葉亭四迷 「予が半生の懺悔」
...突然田舎親戚に不幸が生じて悠々として居られず...
牧野信一 「浅原六朗抄」
...うつゝに鉾を収めたまゝ実(げ)にも悠々と大将の風を吹かすに任せた...
牧野信一 「武者窓日記」
...「縦令(タトヘ)然諾(ゼンダク)シテ暫(シバラ)ク相許(アヒユル)スモ終(ツヒ)ニ是(コ)レ悠々(ユウ/\)タル行路(コウロ)ノ心(コヽロ)――とやか!」と結ぶと同時に...
牧野信一 「武者窓日記」
...大きな泥龜が悠々と泳ぎ廻つてゐた...
水上滝太郎 「大阪の宿」
...悠々と立去る程の御仁のお名前が...
夢野久作 「斬られたさに」
...悠々逃げよ」と、手の青龍刀を遊ばせながら高々と笑った...
吉川英治 「三国志」
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