...一人悠々と進み出(だ)いたは...
芥川龍之介 「きりしとほろ上人伝」
...悠々と茶などを飲み始めた...
芥川龍之介 「トロツコ」
...茶を二人(ふたり)に勧めて自分も悠々(ゆうゆう)と飲んだりしていた...
有島武郎 「或る女」
...悠々(ゆうゆう)写生を初めたところが...
押川春浪補 「本州横断 痛快徒歩旅行」
...悠々として帰心の清興を乱す無く...
石井研堂 「大利根の大物釣」
...然も癪にさはる程悠々たる歩調で...
石川啄木 「雲は天才である」
...腰に手をやつて見たり自分の影法師を面白さうに見ながら悠々として庫裡の方に行つた...
高浜虚子 「斑鳩物語」
...鳥沢で休んで駒井能登守の一行がまたも悠々と甲州街道を上って行くと...
中里介山 「大菩薩峠」
...悠々閑々と歩いていることを少しも止めないでいましたが...
中里介山 「大菩薩峠」
...ねらってる牛を後(うしろ)にして悠々と歩いていると...
野上豊一郎 「闘牛」
...二間ばかり離れて仮面をつけたモーニングの男が二人にピストルの銃口(つつぐち)をさしむけながら悠々とはいってくる...
平林初之輔 「探偵戯曲 仮面の男」
...あの美しく奇怪な凧が天空を悠々と游(およ)ぎ廻つてゐる姿のみだつた...
牧野信一 「鱗雲」
...こんなに悠々と体得してゐる作家を...
牧野信一 「浪曼的月評」
...向上してゆく光景を悠々と描き出したものが...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...悠々たり千里の江ね...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...又も悠々と山林に姿を消した...
夢野久作 「白菊」
...長い人生に処するには、得意な時にも得意に驕(おご)らず、絶望の淵(ふち)にのぞんでも滅失に墜ちいらず、――そこに動ぜず溺れず、出所進退(しゅっしょしんたい)、悠々たることが、難しいのではございますまいか」関羽は、しきりと、言葉をつづけた...
吉川英治 「三国志」
...悠々と泊りこんでいるため...
吉川英治 「宮本武蔵」
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