...以前のような金無垢の煙管で悠々と煙草をくゆらしているのに...
芥川龍之介 「煙管」
...茶を二人(ふたり)に勧めて自分も悠々(ゆうゆう)と飲んだりしていた...
有島武郎 「或る女」
...十一時頃まで悠々(ゆうゆう)と朝寝坊しているんですからね...
太宰治 「佳日」
...悠々として迫らない心である...
種田山頭火 「行乞記」
...悠々と出て行った...
豊島与志雄 「悲しい誤解」
...悠々として余生を楽しみたまひき...
永井荷風 「来青花」
...道は例によって悠々閑々と歩いて来たのだから...
中里介山 「大菩薩峠」
...雨戸を開けさせて悠々(いう/\)と出て行つたさうだ...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...放飼ひに慣れた一番(ひとつが)ひの丹頂が悠々と泉水の合間に遊び...
牧野信一 「南風譜」
...一度はためらったものの広海屋の悠々とした表情を見ると...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...「おれはこれに甘んじたんだ」と妻木君は肌を入れながら悠々と云った...
夢野久作 「あやかしの鼓」
...悠々と家(うち)へ帰った...
夢野久作 「近世快人伝」
...一方は名もなき草叢裡(そうそうり)の窮措大(きゅうそだい)翁となり果てたまま悠々久濶(きゅうかつ)を叙(じょ)する...
夢野久作 「近世快人伝」
...悠々とした気概があり...
吉川英治 「剣の四君子」
...また一日を悠々と...
吉川英治 「私本太平記」
...水悠々...
吉川英治 「随筆 新平家」
...奈良井の大蔵の組は、悠々、朝食をしたため、「さて」と宿を立ち出でたのが、もう陽のたかい時分...
吉川英治 「宮本武蔵」
...悠々つけられるのは知っていたが...
蘭郁二郎 「地図にない島」
便利!手書き漢字入力検索