...いかにも悠々(ゆうゆう)たる態度(たいど)で...
浅野和三郎 「霊界通信 小桜姫物語」
...悠然と改めて室の中を見したが...
石川啄木 「病院の窓」
...悠久なるかな、人心の小さき花...
泉鏡花 「遺稿」
...悠々と一首の歌に日本女性の意気を示して死んで行った亀遊の激しい精神こそ...
上村松園 「作画について」
...かと思ふと又湯壺の中に漬つて極めて悠長に手足を伸ばしてゐた...
高浜虚子 「落葉降る下にて」
...この悠久(ゆうきゅう)な山間の村里は...
谷崎潤一郎 「吉野葛」
...また荷物を滿載して悠々と上下する團平船がある...
長岡半太郎 「大阪といふところ」
...悠々とあちらへ行ってしまいます...
中里介山 「大菩薩峠」
...そこへ塾に居るMと云う洋画家がやって来て一石やりましょうとの事だから直ちにそれに応じて碁盤(ごばん)を陽当りのよい縁側に持ち出させそこで悠々と碁をうち出した...
中里介山 「百姓弥之助の話」
...悠々と歩いて行ったのである...
橋本五郎 「地図にない街」
...いつか本誌で読んだ「擬態」などを見ると独自の翼も悠々たるものがあり...
牧野信一 「浪曼的月評」
...悠(ゆっ)くり案を練ってみて...
山本周五郎 「おれの女房」
...「お祖父さまこんな乱暴なことがありますか」悠二郎は心から怒って...
山本周五郎 「桑の木物語」
...どの道士も悠揚とした態度で微笑を帯びながら低い調子で何か語つてゐるのは...
與謝野寛・與謝野晶子 「満蒙遊記」
...わしは大河のこの悠久な趣(おもむき)が妙に好ましい...
吉川英治 「私本太平記」
...悠々(ゆうゆう)お出ましのものとのみ独り合点しておりましたために」「は...
吉川英治 「新書太閤記」
...悠長な声を曳いて...
吉川英治 「親鸞」
...悠久の生ける悦びを...
吉川英治 「宮本武蔵」
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