...悠々(ゆうゆう)と笛を吹いていました...
芥川龍之介 「河童」
...支那の人達は悠々としているという話は度々聞いている...
上村松園 「中支遊記」
...悠々(ゆうゆう)と女のスキーをはいて一回り...
大坪砂男 「浴槽」
...敵を前に控えて悠々(ゆうゆう)と午餐(ひるめし)をくう諸君の勇気は――立花宗茂(たちばなむねしげ)に劣らずというべしだ...
徳冨蘆花 「小説 不如帰」
...土人の丸木舟の群が悠々と浮んでゐることもありました...
豊島与志雄 「アフリカのスタンレー」
...悠揚として迫らぬところがある...
中里介山 「大菩薩峠」
...百と清次は悠々として通過しながら会話をしました...
中里介山 「大菩薩峠」
...悠々としている顔が滑稽(こっけい)にすら見えた...
中谷宇吉郎 「由布院行」
...東北人たる福士君の大陸的悠長とは...
萩原朔太郎 「歳末に近き或る冬の日の日記」
...それから悠々と捕虜になってやる」と歯軋りしたが...
久生十蘭 「ノア」
...突然田舎親戚に不幸が生じて悠々として居られず...
牧野信一 「浅原六朗抄」
...ついこの間シネラリアといふ優しい名前を持つた村境のパーラーで親しい友達と酒を酌み交し貌麗(みめうる)はしい酒注女に長閑なる流し目を送り乍ら悠々と Tavern's Pleasure を味あつてゐた所が...
牧野信一 「くもり日つゞき」
...引退して悠々自適なさればよかったのに...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...湧き立つばかりの・力のあふれた・充実した・悠然たる・健康を...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...その美しさ悠大さにおいて『万葉』に匹敵するものが充分にあり...
柳宗悦 「沖縄の思い出」
...そうではございませんでしょうか」悠二郎は思うことを的確に云えないもどかしさにあせり...
山本周五郎 「桑の木物語」
...さきの若衆はそのときまだ悠然と去りもやらずにいた...
吉川英治 「大岡越前」
...悠然として全く平静に...
モウリス・ルブラン 新青年編輯局訳 「水晶の栓」
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