...非力のため相手がそうして悠然と立ち去って行くのを黙って見送らねばならぬといった形であった...
高見順 「如何なる星の下に」
...朝倉もそんな悠長なことを申しておるのか...
谷崎潤一郎 「盲目物語」
...昼酒を味ふた、悠々独酌、二合で腹いつぱい心いつぱいになつた、これ以上は貪るのだ...
種田山頭火 「其中日記」
...それから悠々と捕虜になってやる」と歯軋りしたが...
久生十蘭 「ノア」
...ああ月の座の雲の銀……雲はまばゆく奔騰し野原の遠くで雷がなる…………樹は中ぞらの巻雲を二本ならんで航行する…………樹は天頂の巻雲を悠々として通行する……(宮澤賢治)などと口ずさんでみたくなるのだ...
北條民雄 「牧場の音楽師」
...こうした山歩きの終わりにはだれもがするように悠々とパイプに火を点じて...
細井吉造 「二つの松川」
...悠々として迫らざる...
牧野信一 「推賞寸言」
...悠然と立ちながら眠っていた...
正岡容 「寄席」
...どの瞬間にも悠然(ゆうぜん)として確信をもっていること――すくなくともこれは...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「ヴェニスに死す」
...時々宛然(さながら)大きな鳥のやうに悠(ゆるやか)に飛んで行く...
三島霜川 「平民の娘」
...姪のところで悠くり休まっせ...
宮本百合子 「秋の反射」
...てっちゃんも相変らずねんばりとかまえて悠々して居る模様です...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...日限も旅程も至って悠長(ゆうちょう)で...
柳田国男 「木綿以前の事」
...ことにこの奇抜にしてしかも悠長なる保温法を...
柳田国男 「雪国の春」
...とらは悠然とあるきだす...
山本周五郎 「季節のない街」
...すぐさま「悠二郎――」と...
山本周五郎 「桑の木物語」
...何たる悠長さだ...
吉川英治 「三国志」
...悠々と腰を下ろした...
吉川英治 「醤油仏」
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