...3自覺とは因果の連鎖の中にある一つの環が自ら第幾番目の環に當るかを悟ることである...
阿部次郎 「三太郎の日記 第一」
...物事の背景にあるこの因果の関係を深く悟れば悟るほど...
ジェイムズ・アレン James Allen 大久保ゆう訳 「朝に想い、夜に省みる」
...だから私は鏡を見て自分の顔の未完成さを悟るごとに...
伊丹万作 「顔の美について」
...たちまちあることを悟ると...
江戸川乱歩 「恐怖王」
...私は悟る所があった...
江戸川乱歩 「孤島の鬼」
...彼等は何かの気配でそれと悟るのか...
田畑修一郎 「医師高間房一氏」
...自我の本体は各人が自分でそれを自覚する――つまり悟るより別段手段も方法もない...
辻潤 「自分だけの世界」
...また季題なしの新俳句を製造しようとするような運動がいかに人工的なものであるかを悟ることができるであろうと思われる...
寺田寅彦 「日本人の自然観」
...將來と過去とを獨り悟るもの...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...群神の 20集る故を悟るべし...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...自分の心にしだいに募ってくる嫌悪の原因を長いあいだ悟ることができなかったが...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...恍(こう)として前世を悟る思いがある...
永井荷風 「里の今昔」
...友を失ってなるほど彼はえらかった……と悟ることが往々にしてある...
新渡戸稲造 「イエスキリストの友誼」
...とっさに犯人が立場を悟るや...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「くちなしの花」
...自分の右手を敵の左手が悟ることはできない...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「諜報部秘話」
...全く言語せず才智狗同前で手真似や身ぶりで人意を悟る事敏(はや)かった...
南方熊楠 「十二支考」
...また人自ら食物成分の不足を自覚せざるも食物に教えられて自ら悟る事あり...
村井弦斎 「食道楽」
...ハンニバルはいかに忠実な友だちを捨てたかを自ら悟るであろう」と言った...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
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