...身体を濡らすことはよくないことだと始めて悟ることができた...
海野十三 「空気男」
...正しいことだと悟る時が来ます」明智はやさしい口調で...
江戸川乱歩 「黄金仮面」
...音の発した箇所を悟ることが出来ず...
江戸川乱歩 「吸血鬼」
...たちまちあることを悟ると...
江戸川乱歩 「恐怖王」
...この悟る悟らぬの問題はともかくもとして...
大隈重信 「現代の婦人に告ぐ」
...その合圖を悟る事が出來なかつた...
スティーヴンスン 佐藤緑葉訳 「帽子箱の話」
...少しも悟るところがないのである...
相馬愛蔵 「私の小売商道」
...互に自己の真実を学び悟ると共に...
田辺元 「メメント モリ」
...結局無常を悟るに至ると云う筋で...
谷崎潤一郎 「少将滋幹の母」
...自我の本体は各人が自分でそれを自覚する――つまり悟るより別段手段も方法もない...
辻潤 「自分だけの世界」
...彼れ一旦悟る所あるや...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...夢中に悟るところあって...
豊島与志雄 「文学以前」
...僕はそう悟るに違ひないのです...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...必ず悟るところあるべしとの勧めにより...
三宅花圃 「藪の鶯」
...人は悟るであろう...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...そうして個性美が必ずしも工藝の美の保証とならないことを悟るであろう...
柳宗悦 「工藝の道」
...死んでみて、死がどんなにつまらないものか、生きてみて、生がどんなに他愛ないものか、悟るのである...
吉川英治 「折々の記」
...自己を空しゅうするとは吾我我執をさえも自ら脱離し得ない自己の無力を悟ることである...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
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