...また内より悟り得べし...
内村鑑三 「ヨブ記講演」
...無力を充分に悟りたるヨブは「ああ我は賤(いや)しき者なり...
内村鑑三 「ヨブ記講演」
...環堵廓然として空宇人(ひと)を絶ち、茫々たる萋草(さいさう)晝尚ほ暗く、古墳累々として其間に横(よこた)はれるを見、猛然として悟り、喟然として嘆ず、吁、天下、心を傷(いた)ましむる斯の如きものあるか...
高山樗牛 「人生終に奈何」
...しかし、やがて第三、第四のいさかいが起ったとき、わたしは到頭これは決して偶然でなくて、かくあるべきものであり、また将来もこの通りに違いない、と悟りました...
トルストイ 米川正夫訳 「クロイツェル・ソナタ」
...その縄張りの計画がかなり重大なものであることを悟りました...
中里介山 「大菩薩峠」
......
中谷宇吉郎 「雪」
...漆桶(しっつう)を抜くがごとく痛快なる悟りを得て歓天喜地(かんてんきち)の至境に達したのさ」あまり迷亭の言葉が仰山(ぎょうさん)なので...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...悟りを開いたという尼さんの歌がある...
新渡戸稲造 「人格の養成」
...修業によつて超然たる悟りもあるし...
長谷川時雨 「凡愚姐御考」
...音声も抑揚も別人のやうに不思議な力がこもつてゐるのを悟り...
牧野信一 「幽霊の出る宮殿」
...そう思うて見ると悟りと気取りと感違えして居る人が世の中にも沢山ある...
正岡子規 「病牀苦語」
...あの時のことをさして言うに違いないとお悟りになった...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...自ら我本領を悟りきと思ひて...
森鴎外 「舞姫」
...アリストテレスを読む者よりもよくこの激情の醜さを悟り...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...真に悟り得ている者は少ない...
柳宗悦 「工藝の道」
...そこで文化科学の理解は、推理や計算の能力だけでは足らず、人格的な体験や、悟りや、実感や、会得が必要なのである...
矢部貞治 「政治学入門」
...それと悟りました...
山中貞雄 「五題」
...おみやは「自分の番」の来たことを悟り...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
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