...しかも彼の強大な「我(が)」は「悟り」と「諦め」とに避難するには余りに情熱に溢れてゐる...
芥川龍之介 「戯作三昧」
...開戦前に予期したと全く異なった戦争状態になってもなおそれらを悟り得なかった事が...
石原莞爾 「戦争史大観」
...このくらい悟り得ない事はない...
泉鏡花 「遺稿」
...そして本物の万吉郎はすっかり悟りきって...
海野十三 「ヒルミ夫人の冷蔵鞄」
...宇宙の真理をことごとく悟りつくしたかのごとき感じが起こったならば...
丘浅次郎 「脳髄の進化」
...性頑冥にして悟り得ず...
高山樗牛 「瀧口入道」
...悟り得て招かれなくに來り訪ふ...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...僕は自分の力を悟り...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...どうにもならないことを悟りました...
豊島与志雄 「変な男」
...その頃はまだ哲学的の悟りも出来なかったので...
内藤鳴雪 「鳴雪自叙伝」
...生悟りに活をいれてやるのは...
久生十蘭 「猪鹿蝶」
...そう思うて見ると悟りと気取りと感違えして居る人が世の中にも沢山ある...
正岡子規 「病牀苦語」
...下を眺めて悟り)ああ...
三好十郎 「天狗外伝 斬られの仙太」
...そして目前にある危険がせまりさうなのをよく悟りながらこの山中を去らうとしないのであつた...
村山槐多 「殺人行者」
...すぐお悟りがつこうと存じて...
吉川英治 「黒田如水」
...さりとは遅いお悟りだ...
吉川英治 「新書太閤記」
...などと悟りめかしておりまする...
吉川英治 「宮本武蔵」
...法帖(はふでふ)も師匠もなにも要らないことを悟り...
吉野秀雄 「秋艸道人の書について」
便利!手書き漢字入力検索