...彼等も生活の安定を得るとともに長年の習慣の悪しきを悟りまして...
相馬愛蔵 「私の小売商道」
...死生一如(しせいいちにょ)の悟りをひらいたなどと自惚(うぬぼ)れてはいないが...
太宰治 「パンドラの匣」
...起るを見たるカルハース未來を悟り衆に曰ふ...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...悟りもしている純潔な人があるようです...
トルストイ 米川正夫訳 「クロイツェル・ソナタ」
...東洋における絵画が悟りの道であるといったような考えかたなどは...
中井正一 「美学入門」
...従って之について余りに頭を悩ますのは愚である事を悟りました...
浜尾四郎 「悪魔の弟子」
...自分のすることはみな正しいという悟りの中から無限の力をひきだすからである...
久生十蘭 「うすゆき抄」
...痛い悟りを受けるべきだ...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「煉獄」
...私を拘束できないことをすぐ悟りました...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「煉獄」
...彼等かの島を見いだして亡ぼし尽さんために我このことを悟りぬ...
フィオナ・マクラウド Fiona Macleod 松村みね子訳 「精」
...思うに私の寄席修業のこれが第一の「悟り」の日であったらしい...
正岡容 「わが寄席青春録」
...かつて「聞く説(なら)く奈落の底に沈みなば刹利(せつり)も首陀(しゅだ)も異ならざるなり」と詠みたまいしを空海がかく悟りてこそ「如来位までは成り登るなり」と讃めまいらせたなどを攷(かんが)うるとよほど得脱した方と察したてまつる...
南方熊楠 「十二支考」
...仏と問答してたちまち悟り...
南方熊楠 「十二支考」
...どんなに深い因縁のある二人であるかをお悟りになることもあなたにあるでしょう」と言って出て行こうとする男の気持ちに...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...恋が言わせることと中宮はお悟りにならなかった...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...さきにそっとフルウィウスに明かした重大な秘密を彼が他に漏らしたことを悟り...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...しかしこの以後の修養は所謂(いわゆる)悟り後の聖胎長養時代で...
夢野久作 「梅津只圓翁伝」
...所謂「度胸一つがすべての資本」という悟りを開いております...
夢野久作 「鼻の表現」
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