...」悚然(ぞっ)として...
泉鏡花 「薄紅梅」
...悚然(ぞっと)した...
泉鏡花 「唄立山心中一曲」
...小僧は悚然(ぞっ)として震上(ふるいあが)った...
泉鏡花 「絵本の春」
...そして相手があつと声を上げて立ち悚(すく)むか...
田畑修一郎 「医師高間房一氏」
...と悚(おび)えたやうな声が響いて...
田畑修一郎 「鳥羽家の子供」
...お島は可恥(はずか)しさに体が慄然(ぞっ)と立悚(たちすく)むようであった...
徳田秋声 「あらくれ」
...陛下も悚然(しょうぜん)として御容(おんかたち)をあらため...
徳冨蘆花 「謀叛論(草稿)」
...姉の方が妙に悚んでいた...
豊島与志雄 「月明」
...それから板(いた)の端(はじ)ん處(とこ)からそろつと手(てえ)出(だ)して見(み)つと宵(よひ)の口(くち)にやさうでもねえのがひやつと手(て)の先(さき)が直(す)ぐ水(みづ)へ觸(さあ)つた時(とき)にや悚然(ぞつ)とする樣(やう)でがしたよ...
長塚節 「土」
...遂(つひ)自分(じぶん)も沈(しづ)んで畢(しま)つて只(たゞ)凝然(ぢつ)と悚(すく)んだやうに成(な)つて居(ゐ)るより外(ほか)はなかつた...
長塚節 「土」
...悚然(ぎょっ)として...
野村胡堂 「新奇談クラブ」
...お出しなさい」「…………」お園は悚然(ぎょっ)と立ち淀みましたが...
野村胡堂 「新奇談クラブ」
...アッと恐悚(きょうしょう)の叫びをあげ...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...(悚えるような眼つきをして)戸口まで行ったが...
久生十蘭 「金狼」
...聞く者悚然(しょうぜん)として復(ま)た一言を発せず...
福澤諭吉 「故社員の一言今尚精神」
...バチスタ 誰かよく彼の知識の前に悚然(しょうぜん)たらざるを得るか...
ホーフマンスタール Hugo von Hofmannsthal 木下杢太郎訳 「チチアンの死」
...私は思つたゞけでも身の毛が悚つて聞えぬ振りを装ふてゐた...
牧野信一 「剥製」
...瀑布を上(のぼ)り俯視(ふし)すれば毛髪悚然(もうはつそくぜん)...
渡邊千吉郎 「利根水源探検紀行」
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