...背中の両方から悚然(ぞっ)として...
泉鏡花 「悪獣篇」
...立花は頭から悚然(ぞっ)とした...
泉鏡花 「伊勢之巻」
...悚(ぞっ)と涼しく成ると...
泉鏡花 「浮舟」
...悚然(ぞっと)した...
泉鏡花 「唄立山心中一曲」
...1251.この場所に多分ナポレオンが立つてゐたのだと思ふと私は悚然として襟を正したくなる...
關口存男 「新獨逸語文法教程解説」
...そして相手があつと声を上げて立ち悚(すく)むか...
田畑修一郎 「医師高間房一氏」
...と悚(おび)えたやうな声が響いて...
田畑修一郎 「鳥羽家の子供」
...足が悚んで動かなかった...
豊島与志雄 「月明」
...姉の方が妙に悚んでいた...
豊島与志雄 「月明」
...田原さんは其処に立ち悚んだ...
豊島与志雄 「田原氏の犯罪」
...妙な三悚(さんすく)みが出来上って...
中里介山 「大菩薩峠」
...私は悚然(ぞっ)とします...
中里介山 「大菩薩峠」
...誰(たれ)か重(おも)い怪我人(けがにん)が運(はこ)ばれたのだと勘次(かんじ)は直(す)ぐに悟(さと)つてさうして何(なん)だか悚然(ぞつ)とした...
長塚節 「土」
...彼(かれ)のまだ力(ちから)ない手(て)に持(も)つた鎌(かま)の刄先(はさき)が女房(にようばう)の棺臺(くわんだい)の下(した)を覗(のぞ)いてからりと渡(わた)つた時(とき)彼(かれ)は悚然(ぞつ)として手(て)を引(ひ)いた...
長塚節 「土」
...卯平(うへい)は悚然(ぞつ)とした...
長塚節 「土」
...けれども――代助(だいすけ)は覚えず悚(ぞつ)とした...
夏目漱石 「それから」
...私は思つたゞけでも身の毛が悚つて聞えぬ振りを装ふてゐた...
牧野信一 「剥製」
...ただ一片の同胞の筋肉を見ても悚然(ぞツ)とする...
三島霜川 「解剖室」
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