...思わずも悚然(ぞっと)せしが...
泉鏡花 「一景話題」
...その時悚然(ぞっ)として...
泉鏡花 「薄紅梅」
...悚然(しょうぜん)...
田中英光 「オリンポスの果実」
...自ら喫驚して立悚みました...
豊島与志雄 「影」
...身体が悚んでしまって声も出なかったそうです...
豊島与志雄 「轢死人」
...それから板(いた)の端(はじ)ん處(とこ)からそろつと手(てえ)出(だ)して見(み)つと宵(よひ)の口(くち)にやさうでもねえのがひやつと手(て)の先(さき)が直(す)ぐ水(みづ)へ觸(さあ)つた時(とき)にや悚然(ぞつ)とする樣(やう)でがしたよ...
長塚節 「土」
...ギニヴィアは悚然(しょうぜん)として骨に徹する寒さを知る...
夏目漱石 「薤露行」
...悚然(ぎょっ)として...
野村胡堂 「新奇談クラブ」
...お出しなさい」「…………」お園は悚然(ぎょっ)と立ち淀みましたが...
野村胡堂 「新奇談クラブ」
...藤波は見るより恐悚(きょうしょう)の色を浮かべ...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...けがらわしい思いで悚(すく)みあがっているのだろう...
久生十蘭 「あなたも私も」
...六月十日、「ミュンヘン新報」「重臣団の一行は、今朝、午前、国王に謁見をねがうはずであったが、五日、夜半、一行は大逆罪によって逮捕せらるべき旨の内報があり、恐悚していたが、十日、午前、一行のうち、クライスハイム男爵、宮内卿、王室財務長官の三人が近衛兵によって逮捕監禁された...
久生十蘭 「泡沫の記」
...サヴィニ軍医補が巴里の新聞に発表して一世の人心を恐悚させた「アルグゥイーンに於ける難破事件」(一八一六年九月十三日...
久生十蘭 「海難記」
...「ああ」久美子は悚(すく)みあがり...
久生十蘭 「肌色の月」
...自ら悚然(しょうぜん)たることならん...
福沢諭吉 「日本男子論」
...観(み)る者をして悚然(しょうぜん)たらしめたので...
穂積陳重 「法窓夜話」
...彼女の足は戸の前まで来ると立(た)ち悚(すく)んだ...
横光利一 「日輪」
...足水に入る毎(ごと)に冷気肌(はだ)を衝(つい)て悚然たり...
渡邊千吉郎 「利根水源探検紀行」
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