...悚然(ぞっ)としたのがそのままである...
泉鏡花 「悪獣篇」
...思い出しても悚然(ぞっ)とする...
泉鏡花 「悪獣篇」
...爪尖(つまさき)からまた悚然とした...
泉鏡花 「悪獣篇」
...思わずも悚然(ぞっと)せしが...
泉鏡花 「一景話題」
...悚然(ぞっと)した...
泉鏡花 「唄立山心中一曲」
...悚然(ぞっと)してよ...
泉鏡花 「婦系図」
...女房も悚然(ぞっ)とする...
泉鏡花 「海異記」
...陛下も悚然(しょうぜん)として御容(おんかたち)をあらため...
徳冨蘆花 「謀叛論(草稿)」
...孝太郎は悚然とした...
豊島与志雄 「囚われ」
...座敷の真中に立悚みました...
豊島与志雄 「幻の園」
...彼(かれ)のまだ力(ちから)ない手(て)に持(も)つた鎌(かま)の刄先(はさき)が女房(にようばう)の棺臺(くわんだい)の下(した)を覗(のぞ)いてからりと渡(わた)つた時(とき)彼(かれ)は悚然(ぞつ)として手(て)を引(ひ)いた...
長塚節 「土」
...(悚えるような眼つきをして)戸口まで行ったが...
久生十蘭 「金狼」
...「ああ」久美子は悚(すく)みあがり...
久生十蘭 「肌色の月」
...この寒さに向つての水雑炊と来ては思ふだに身の毛の悚つ地獄の淵だ...
牧野信一 「鬼涙村」
...私は思つたゞけでも身の毛が悚つて聞えぬ振りを装ふてゐた...
牧野信一 「剥製」
...深夜の街道の中央(まんなか)に立ち悚(すく)んだ...
夢野久作 「白菊」
...彼女の足は戸の前まで来ると立(た)ち悚(すく)んだ...
横光利一 「日輪」
...瀑布を上(のぼ)り俯視(ふし)すれば毛髪悚然(もうはつそくぜん)...
渡邊千吉郎 「利根水源探検紀行」
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