...狂悖暴戻、余りに其家門の栄達を図るに急にして彼等が荘園を奪つて毫も意とせざりし、より大胆なるシーザーとしての入道相国を見たり...
芥川龍之介 「木曾義仲論(東京府立第三中学校学友会誌)」
...昔は人体解剖(かいぼう)を人道に悖(もと)ると云って攻撃したんだ...
芥川龍之介 「路上」
...しかしながらそのために自分の一家族の幸福を犠牲とすることは全体これは第一道理に悖(もと)ったことである...
大隈重信 「女子教育の目的」
...道徳の根本に悖ったことである...
大隈重信 「女子教育の目的」
...悖礼(はいれい)の瘠狗(せきく)...
太宰治 「狂言の神」
...財を貪り義に悖(もと)り...
田中貢太郎 「令狐生冥夢録」
...――下名ハ下名ノ妻ガ妻タル者ノ行為ニ悖(もと)ルコトナキヨウ――」と一々箇条書き読んで聞かして...
谷崎潤一郎 「卍(まんじ)」
...そしてこの世においてはしばしば徳よりも悖徳にいっそう大きな報酬が供せられるのでありますから...
デカルト Renati Des-Cartes 三木清訳 「省察」
...文法的に国体に悖り...
戸坂潤 「世界の一環としての日本」
...毫(ごう)も悖(もと)らないものだと...
夏目漱石 「明暗」
...乱倫と悖徳(はいとく)と...
夏目漱石 「門」
...相悖らざるの理あり...
蜷川新 「天皇」
...道に悖りたる事はせぬと申さるるにあらずや...
森鴎外 「興津弥五右衛門の遺書(初稿)」
...幾ら宝が悖(さか)って入っても...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
...それは自然の志に悖(もと)るが故に...
柳宗悦 「工藝の道」
...彼の社会主義的主張それ自身に悖(もと)るからである...
柳宗悦 「工藝の道」
...仕える心に悖(もと)るではないか...
柳宗悦 「民藝四十年」
...衆にたいして罪として問おうというのは法の精神に悖(もと)るとなしたものであろう...
吉川英治 「三国志」
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