...自然界の事象を三度引例して神に悖(もと)る者の必滅を主張したのである...
内村鑑三 「ヨブ記講演」
...ヨブが神を忘れ道に悖りしためその繁栄一朝にして失せたのであると主張したのである...
内村鑑三 「ヨブ記講演」
...一夫一婦制を以て自然に悖(もと)れりとするか...
大隈重信 「現代の婦人に告ぐ」
...彼等悖徳漢九名のために吾々の宿志を達するを得ずして...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...悖礼(はいれい)の瘠狗(せきく)...
太宰治 「狂言の神」
...下名ハ下名ノ妻ガ妻タル者ノ行為ニ悖(もと)ルコトナキヨウ責任ヲ持ッテ監督ス...
谷崎潤一郎 「卍(まんじ)」
...「あれはじつに人間の本然に悖(もと)ったことですね...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「決闘」
...『いづくに馳すやあゝ汝? 胸ぬち何の悖狂ぞ!クロニデースはアカイアの救援なんぢにおしとゞむ...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...殆んどただ一種の悖論(はいろん)たる勿(なか)らんや...
徳富蘇峰 「吉田松陰」
...日本国民精神に悖るものだというのである...
戸坂潤 「現代日本の思想対立」
...「母性的恋愛」の外はすべて誤った悖徳(はいとく)的行為として斥けられ...
直木三十五 「大衆文芸作法」
...「これを中外に施(ほどこ)して悖(もと)らず...
蜷川新 「天皇」
...彼は卑劣な悖徳漢として...
原民喜 「背後」
...対島の伜が送ってよこした“ダーヴィン日報”の切抜きを」「受取った」「モラル・インサニテイ(悖徳性)の犯罪...
久生十蘭 「三界万霊塔」
...思いきった悖徳(はいとく)無残な言動が多く...
久生十蘭 「無月物語」
...そうしてこれに悖(もと)るものは工藝たるの意義を失うであろう...
柳宗悦 「工藝の道」
...仕える心に悖(もと)るではないか...
柳宗悦 「民藝四十年」
...かの婦人たちは自然「わが仏尊し」の偏愛を免れかねて選良の精神に悖(もと)る恐れがある...
与謝野晶子 「鏡心灯語 抄」
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