...驚歎せしめたる彼が不臣の狂悖となれり...
芥川龍之介 「木曾義仲論(東京府立第三中学校学友会誌)」
...悖ではなく義である...
ジェイムズ・アレン James Allen 大久保ゆう訳 「朝に想い、夜に省みる」
...この奴隷制度の存在を以てあえて正義と悖(もと)るなきが如くに考えて来たとは何事であるか...
大隈重信 「永久平和の先決問題」
...しかしながらそのために自分の一家族の幸福を犠牲とすることは全体これは第一道理に悖(もと)ったことである...
大隈重信 「女子教育の目的」
...彼等悖徳漢九名のために吾々の宿志を達するを得ずして...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...――下名ハ下名ノ妻ガ妻タル者ノ行為ニ悖(もと)ルコトナキヨウ――」と一々箇条書き読んで聞かして...
谷崎潤一郎 「卍(まんじ)」
...「あれはじつに人間の本然に悖(もと)ったことですね...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「決闘」
...『いづくに馳すやあゝ汝? 胸ぬち何の悖狂ぞ!クロニデースはアカイアの救援なんぢにおしとゞむ...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...殆んどただ一種の悖論(はいろん)たる勿(なか)らんや...
徳富蘇峰 「吉田松陰」
...狂悖(はい)の性は愈抑へ難くなつた...
中島敦 「山月記」
...そのことが既に芸術の方則に悖ることとなるのである...
中原中也 「撫でられた象」
...毫(ごう)も悖(もと)らないものだと...
夏目漱石 「明暗」
...生来未ダ嘗テ狂暴悖戻ノ事ヲ為サズ...
成島柳北 「祭舌文」
...「これを中外に施(ほどこ)して悖(もと)らず...
蜷川新 「天皇」
...中にはまるで風に悖(さから)つて動いてゐる所もある...
エドガア・アルラン・ポオ Edgar Allan Poe 森林太郎訳 「うづしほ」
...また間(まま)実に悖(もと)るものさえあるのは...
森鴎外 「渋江抽斎」
...それが天命に逆(さから)い人倫に悖(もと)ることを明確に知る必要がある...
柳宗悦 「民藝四十年」
...それはそれは恐ろしい悖戻(よこしま)の報責(むくい)なのです...
夢野久作 「瓶詰地獄」
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