...狂悖暴戻、余りに其家門の栄達を図るに急にして彼等が荘園を奪つて毫も意とせざりし、より大胆なるシーザーとしての入道相国を見たり...
芥川龍之介 「木曾義仲論(東京府立第三中学校学友会誌)」
...悖ではなく義である...
ジェイムズ・アレン James Allen 大久保ゆう訳 「朝に想い、夜に省みる」
...一夫一婦制を以て自然に悖(もと)れりとするか...
大隈重信 「現代の婦人に告ぐ」
...苟(いやしく)もこれに悖(もと)るものがあれば...
大隈重信 「婦人問題解決の急務」
...春琴は佐助と夫婦らしく見られるのを厭(いと)うこと甚(はなはだ)しく主従の礼儀(れいぎ)師弟の差別を厳格にして言葉づかいの端々(はしばし)に至るまでやかましく云い方を規定したまたまそれに悖(もと)ることがあれば平身低頭して詑(あや)まっても容易に赦(ゆる)さず執拗(しつよう)にその無礼を責めた...
谷崎潤一郎 「春琴抄」
...殆んどただ一種の悖論(はいろん)たる勿(なか)らんや...
徳富蘇峰 「吉田松陰」
...世間では陰險悖戻の策略を用ゐたものゝやうに彼れを非難するのである...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...この発明は艱苦(かんく)欠乏に耐えるという精神主義には悖(もと)るが...
中谷宇吉郎 「地球の円い話」
...毫(ごう)も悖(もと)らないものだと...
夏目漱石 「明暗」
...乱倫と悖徳(はいとく)と...
夏目漱石 「門」
...相悖らざるの理あり...
蜷川新 「天皇」
...お手前とてもその通り道に悖(もと)りたる事はせぬと申さるるにあらずや...
森鴎外 「興津弥五右衛門の遺書」
...幾ら宝が悖(さか)って入っても...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
...暴虐悖戻放恣驕傲...
箭内亙訳註 「國譯史記列傳」
...茶道の真意に悖ると云わねばならぬ...
柳宗悦 「工藝の道」
...それが天命に逆(さから)い人倫に悖(もと)ることを明確に知る必要がある...
柳宗悦 「民藝四十年」
...かの婦人たちは自然「わが仏尊し」の偏愛を免れかねて選良の精神に悖(もと)る恐れがある...
与謝野晶子 「鏡心灯語 抄」
...衆にたいして罪として問おうというのは法の精神に悖(もと)るとなしたものであろう...
吉川英治 「三国志」
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