...其の一指を擧げて輙ち捉へ得べかりしもろ/\の人生の逸樂を斥けて悔ゆる所なかりし也...
高山樗牛 「美的生活を論ず」
...罪を犯して悔ゆる時...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...さほど悔ゆべきこととも思わなかった...
徳田秋声 「黴」
...そんな家を訪ねたことを悔ゆる念も動いていた...
徳田秋声 「黴」
...お君のために豊富な支給を与えて悔ゆることがないのでありました...
中里介山 「大菩薩峠」
...こんな人に打明けたことを悔ゆるの心をさえ起しました...
中里介山 「大菩薩峠」
...そこで兵馬は多少悔ゆるの心を起すと共に...
中里介山 「大菩薩峠」
...読むことの遅かったのを悔ゆるばかりです...
中里介山 「大菩薩峠」
...悔ゆれどもせむすべ知らに...
長塚節 「長塚節歌集 上」
...毫(ごう)も悔ゆる事を知らなかった...
夏目漱石 「彼岸過迄」
...心に一点の悔ゆることなく...
新渡戸稲造 「「死」の問題に対して」
...そしてまた長く悔ゆると――父の人格(ひとがら)がすこし変ったのは...
長谷川時雨 「流れた唾き」
...斯くと知りせば枝毎に杖立てゝ置かましをなど悔ゆるもおろかなりや...
正岡子規 「小園の記」
...軽々しく信(う)ければ後に悔ゆることもあろうぞ」言いきって母は返辞を待皃(まちがお)に忍藻の顔を見つめるので忍藻も仕方なさそうに...
山田美妙 「武蔵野」
...いまふかくそれを悔ゆ...
吉川英治 「三国志」
...後(のち)に悔ゆるな」警告を与えておいて...
吉川英治 「宮本武蔵」
...悔ゆる色さえあらわして来るのだった...
吉川英治 「牢獄の花嫁」
...やがてまた悔ゆることなき生活に入りたいという要求はあるが...
和辻哲郎 「自己の肯定と否定と」
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