...本当に自分はぼんやりの抜け作なのだろうかという反省から来る悔しさが先に立った...
犬田卯 「錦紗」
...金が出て来ないことよりは(もうそんなもの欲しくはなかった)やはり自分が抜けているという自意識が、悔しさが、たまらなかったのだ...
犬田卯 「錦紗」
...畜生! 悔しさがもうむらむらと頭をもたげてきた...
犬田卯 「競馬」
...妻はびくつきながらも悔しさうに...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...阿容々々(おめおめ)欺かれし悔しさよ...
巌谷小波 「こがね丸」
...」政宗はその次の瞬間そう思って悔しさに身悶えした...
薄田泣菫 「艸木虫魚」
...心のなかではおかしさと悔しさがせめぎ合っているようだったが...
アーサー・コナン・ドイル Arthur Conan Doyle 大久保ゆう訳 「緋のエチュード」
...母の悔しさは、私にも解る...
外村繁 「日を愛しむ」
...私は淑子の悔しさがよく判る...
外村繁 「澪標」
...悔しさが後から、後から込み上げて来る...
外村繁 「澪標」
...今までの苦(く)心努(ど)力の報いられなかつた悔しさから...
南部修太郎 「寫眞と思ひ出」
...伯爵夫人もまた悔しさをいっぱいににじませ...
バルザック Honore de Balzac 中島英之訳 「ゴリオ爺さん」
...そっちのお手伝いをさせられる悔しさくらいは我慢するさ」「おやおや!」ゴリオ爺さんが言った...
バルザック Honore de Balzac 中島英之訳 「ゴリオ爺さん」
...涙を払って悔しさに堪えぬ様子で...
藤野古白 藤井英男訳 「戦争」
...その悔しさが忘れられない日々を過ごしていたその上に...
藤野古白 藤井英男訳 「人柱築島由来」
...主命を全うできなかった悔しさで...
藤野古白 藤井英男訳 「人柱築島由来」
...あまりの悔しさに踊り狂って...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「くちなしの花」
...あまりの悔しさに口も利(き)き得(え)ずして大きな涙をボタボタと落し「満(みつる)さん...
村井弦斎 「食道楽」
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