...園は今夜の浅慮(せんりょ)を悔いるような気にもなった...
有島武郎 「星座」
...秀次に関白を譲ったことを悔いる心が生じるであろうし...
谷崎潤一郎 「聞書抄」
...悔いることばつかりなり...
種田山頭火 「其中日記」
...……・なんとけさの鶯のへたくそうた・あるだけの酒をたべ風を聴き・悔いることばかりひよどりはないてくれても――(このみち)――このみちをゆく――このみちをゆくよりほかない私である...
種田山頭火 「其中日記」
...投函(とうかん)した後ですぐ悔いるようなものもあった...
徳田秋声 「仮装人物」
...十分愛したつもりの庸三には悔いるところもなかった...
徳田秋声 「仮装人物」
...そして前の過を悔いる為めに珍らしい善人になつた女房を持つてゐたのである...
レオ・トルストイ Lev Nikolaevich Tolstoi 森林太郎訳 「パアテル・セルギウス」
...いくらか悔いる気持ちになったかもしれない...
中村清太郎 「ある偃松の独白」
...私は何かその日頃の自分を悔いるやうな心もちにさへなつてそれを感動しながら讀んだものだつた...
堀辰雄 「姨捨記」
...最近漸(や)っと一と頃のように菜穂子のことで何かはげしく悔いるような事も無くなり...
堀辰雄 「菜穂子」
...だが読者は後でそんな暇つぶしをしたことを悔いるだろうよ」――いかにもそうにちがいないが...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...あとで自分の悔いる「うん」の心理が分らないことはあるものだ...
吉川英治 「折々の記」
...すぐ心のうちで悔いる事は...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...放免は、出過ぎた親切気を、悔いるように、「じゃあ、てまえは、これで……」と、辞儀ひとつ残して、匆々(そうそう)に、立ち去った...
吉川英治 「平の将門」
...ここに凱旋しながらも――またこの大祝典を挙行しながらも――それを悔いる気もちのほうがしきりであった...
吉川英治 「平の将門」
...後手(ごて)を悔いるように...
吉川英治 「宮本武蔵」
...後では悔いるのであったが...
吉川英治 「宮本武蔵」
...捕縄を捨てたろう)とも悔いるのだった...
吉川英治 「牢獄の花嫁」
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