...三十五 道化人形彼はいつ死んでも悔いないやうに烈しい生活をするつもりだつた...
芥川龍之介 「或阿呆の一生」
...僕は先輩の恩惠に代へてこの氣安さをとつたことを悔いない...
阿部次郎 「三太郎の日記 第三」
...自分の持ち物全部を売却しても悔いない気持さえ...
太宰治 「人間失格」
...いつ死んでも悔いない心がまえを持ちつづけている...
種田山頭火 「述懐」
...反省して恥多し、悔多し、恥じない生活、悔いない生活、さういふ生活を生活したい...
種田山頭火 「松山日記」
...私達が多くの命をその中に投じて悔いない巨大なる道があることを見出す...
中井正一 「国立国会図書館」
...金蔵は英雄でも偉人でもないけれど執念深い――執念のためには命を投げ出して悔いない男である...
中里介山 「大菩薩峠」
...それを蹂躙(じゅうりん)して悔いないほどの無法者が現われた時は...
中里介山 「大菩薩峠」
...悔いないような有様です...
中里介山 「大菩薩峠」
...これによって死んで悔いないというのが持味(もちあじ)なのです...
中里介山 「大菩薩峠」
...潰(つぶ)されても悔いないと思えばこそ...
中里介山 「大菩薩峠」
...この作者のその身魂を投じて悔いない心意気につくづく頭がさがります...
原民喜 「ある手紙」
...おれは決して悔いないいまおれの棲むは第二のロシア民族の墻(かき)を撤したソヴェート!聞け! 銃を手に深夜結氷を越えた海蘭(ハイラン)の河瀬の音に密林に夜襲の声を谺した汪清(ワンシン)の樹々のひとつひとつに×(12)ぬられた苦難と建設の譚を!風よ...
槇村浩 「間島パルチザンの歌」
...その身を捧げて悔いない崇拝者にこと欠いたためしがあるか...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...私はもう何時お別れしても悔いない...
山崎富栄 「雨の玉川心中」
...自他の間をひき歪めて悔いない強さもちらりと顔を出していた...
横光利一 「旅愁」
...痛快を死に賭けて悔いない手...
與謝野晶子 「晶子詩篇全集拾遺」
...一少年の素朴な機智に全生涯をあずけて悔いない顔つきになっていた...
吉川英治 「私本太平記」
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