...武井悌四郎(ていしろう)...
高浜虚子 「子規居士と余」
...その時の悌(おもかげ)がよく残っておって...
高村光雲 「幕末維新懐古談」
...九大の江崎悌三博士の『九州地方特にその離島の昆虫相の調査』には数年来...
戸坂潤 「現代日本の思想対立」
...無告を憐れみ孝悌を賞す...
福沢諭吉 「帝室論」
...孝悌の空気の中に包羅(ほうら)せられて特(こと)に形を現わすを得ず...
福沢諭吉 「日本男子論」
...陽子は悌と並んだり...
宮本百合子 「明るい海浜」
...水色の西洋封筒が珍しいが弟の悌二の字である...
「海流」
...商業へ通っていた悌二の汽車の定期が前学期で切れた...
「海流」
...悌二の方は、いかにも永くかかって下書きしたのをまた次の晩電燈の下で永い時間かけて清書したらしく、消しの一つもない手紙に、ありどおりのいきさつと自分の心持とを披瀝していた...
「海流」
...石庭などはやはり一草の悌なくしてそれの味はひを出すべきであらう...
室生犀星 「故郷を辞す」
...蘭軒は初め名は力信(りよくしん)字(あざな)は君悌(くんてい)...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...弟有悌兮児有孝...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...鳥取に顕忠寺中の兄田中悌庵が墓を展したのださうである...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...孝悌の情操が何(ど)れ丈(だけ)根強くて年年(ねんねん)祖国を富ませて居る事が如何(いか)に大きいか...
與謝野寛、與謝野晶子 「巴里より」
...薛悌(せってい)という者を急派してきた...
吉川英治 「三国志」
...そこでこの孝悌が治国平天下の道の本であり従って仁の本であることを説いた有若の語は...
和辻哲郎 「孔子」
...出でては則ち弟(悌)...
和辻哲郎 「孔子」
...その細部として孝や悌が含まれねばならぬ...
和辻哲郎 「孔子」
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