...孝悌の内容にも山から海迄の無數の高低があると同樣である...
阿部次郎 「三太郎の日記 第一」
...口に忠信孝悌の語を繰返す事正に一千万遍...
石川啄木 「雲は天才である」
...口に忠信孝悌の語を繰返す事正に一千萬遍...
石川啄木 「雲は天才である」
...悌(がいてい)して華夏に歸り...
稗田の阿礼、太の安万侶 「古事記」
...その時の悌(おもかげ)がよく残っておって...
高村光雲 「幕末維新懐古談」
...主として、久保田正文、荻野悌、亀島貞夫、などの人々の手を煩わしたらしく思われる――斯く言うことは、著者として甚だ無責任のようであるが、実は、右の諸氏を読者代表として、その手に本書の編成を一任してみたかったのである...
豊島与志雄 「随筆評論集「情意の干満」後記」
...この事はこの文庫発行者の山県悌三郎(やまがたていざぶろう)氏の功といってよい...
内藤鳴雪 「鳴雪自叙伝」
...非現実の姿のまま心の中に残っているジョルジュの悌に話しかけ...
久生十蘭 「淪落の皇女の覚書」
...憑軒悌泗流(杜甫)もしこの詩から出たものとすれば岳陽楼の階を登つた人とは杜甫のことになる...
平野萬里 「晶子鑑賞」
...不悌(ふてい)不友(ふゆう)の兄弟姉妹を作るは...
福沢諭吉 「日本男子論」
...重吉は思いやりをこめた兄らしさで悌二の心持に元気を与え...
「海流」
...去年の暮は豊多摩刑務所におかれている夫の悌二に上下つづいた毛糸のパジャマを編んで入れてやっていた...
「鏡餅」
...石庭などはやはり一草の悌なくしてそれの味はひを出すべきであらう...
室生犀星 「故郷を辞す」
...孔子の道も孝悌(こうてい)仁義(じんぎ)より初めて諸礼法は仏家の小乗なり...
森鴎外 「渋江抽斎」
...已にしてまた之を想ふ、人生れて疾を天に享く、素より極めて悲むべし、然れども人生れて才藻の嬖寵を詩神に享くるに至りては、世孰れか之を庶幾し、之を望んで得るものぞ、天地たゞ僅に一の詩人あり、よく足を※て以て、此の祝福を保つを得べし、夜雨已に身病ありと雖も、家庭穆々として家に慈なる父母あり、悌なる令弟あり、書窓五頃の庭以て地の花を養つて目を慰むるの資となすに足るなり、これ已に至福、况んや心の花の才華燦爛、心を慰むるの資、しかく深くして、しかく大なるものあるをや、あ夜雨、果して生を禀くるの至幸ならずと云はんや、至幸ならずと云はん乎...
横瀬夜雨 「花守」
...保守主義者は家族制度を以て孝悌忠信の保育所であるように考えているのですが...
与謝野晶子 「激動の中を行く」
...そこでこの孝悌が治国平天下の道の本であり従って仁の本であることを説いた有若の語は...
和辻哲郎 「孔子」
...その孝悌を実現するに当たって...
和辻哲郎 「孔子」
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