...この十柱の神樣の美徳を悉皆具へて御座る...
石川啄木 「赤痢」
...まだ本尊が悉皆(すっかり)出来上がらない中に...
高村光雲 「幕末維新懐古談」
...悉皆断念してゐた...
徳田秋聲 「和解」
...この頃従来松山藩へ幕府から与えている領地家督相続の証として黒印ある書面(即ち将軍の御判物)悉皆を朝廷へ納付せよとの御沙汰があったので...
内藤鳴雪 「鳴雪自叙伝」
...この藩々の紙幣は悉皆朝廷より正貨と引換えられた...
内藤鳴雪 「鳴雪自叙伝」
...遙(はるか)にぽつり/\と見(み)える稻刈(いねかり)の百姓(ひやくしやう)は然(ぽつさり)とした彼(かれ)の目(め)から隱(かく)れようとする樣(やう)に悉皆(みんな)ずつと低(ひく)く身(み)を屈(かゞ)めて居(ゐ)る...
長塚節 「土」
...綱(つな)の周圍(しうゐ)から悉皆(みんな)の形(かたち)づくつて居(ゐ)る輪(わ)が縮(ちゞ)まるやうにして...
長塚節 「土」
...北(きた)から見(み)れば白(しろ)い柱(はしら)であつた樹木(じゆもく)の幹(みき)も悉皆(みんな)以前(いぜん)の姿(すがた)に成(な)らうとしてずん/\と雪(ゆき)を轉(ころ)がした...
長塚節 「土」
...悉皆(しっかい)焼印の御かめのごとく作り得たならばますます神の全能を表明し得るもので...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...我は悉皆(しツかい)世上(せじやう)の事に疎(うと)しな...
樋口一葉 「うつせみ」
...そのゆえは一国中の人民悉皆(しっかい)政をなすべきものにあらざれば...
福沢諭吉 「学問のすすめ」
...その行状の得失を察せずして悉皆これに倣わんとし...
福沢諭吉 「学問のすすめ」
...その教育は悉皆(しっかい)上等士族の風を真似(まね)たるものなれば...
福沢諭吉 「旧藩情」
...悉皆動くを好む者に非ず...
福沢諭吉 「帝室論」
...そのほか悉皆(しっかい)...
吉川英治 「新書太閤記」
...悉皆(しっかい)...
吉川英治 「新書太閤記」
...「悉皆(しっかい)...
吉川英治 「新書太閤記」
...悉皆(すっかり)...
吉川英治 「平の将門」
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