...四圍悉く髑髏(どくろ)なりき...
ハンス・クリスチアン・アンデルセン Hans Christian Andersen 森鴎外訳 「即興詩人」
...第四回には大風のために子女十人悉く死した...
内村鑑三 「ヨブ記講演」
...その城門を悉く猛火の焔打ち崩し...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...悉く之れを自己の模型に鋳合せしむるを謂ふ顧ふに進歩自由の両派は従来政敵として氷炭相容れざりしものなり特に大隈伯は最も自由派の為めに忌まれて...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...悉く採用されて「くや人民ッ...
直木三十五 「大阪を歩く」
...部屋は悉く渋色に燻ぼつて 椿寿 と書いた小さい額がかかつてゐる...
中勘助 「銀の匙」
...観音堂後の銘酒屋楊弓店悉く取払ひとなり...
永井荷風 「断腸亭日乗」
...一時悉くこの方面へ逃げて来た...
永井荷風 「※[#「さんずい+(壥−土へん−厂)」、第3水準1-87-25]東綺譚」
...(其代りあとの會話は悉く活動して居る)...
夏目漱石 「鈴木三重吉宛書簡―明治三十九年」
...四邊には早や椈の若木も姿が失せて悉く黒い針葉樹林である...
沼井鐵太郎 「黒岩山を探る」
...悉く其の罪を認めて居ます...
浜尾四郎 「彼が殺したか」
...ある程度以上の感情は悉く活動を休止したのではあるまいかとさへ思はれた...
平出修 「逆徒」
...悉くが上滑りがしてゐるといふのか...
牧野信一 「月評」
...どうもそれが悉く春の季節で...
牧野信一 「城ヶ島の春」
...敵に様子を悟られぬやうに一度は悉くの者が物蔭に身を潜めて...
牧野信一 「船の中の鼠」
...あらゆるものは悉く相對的價値のものとならざるを得ない...
三木清 「歴史哲學」
...其他は悉く行先を控えて著者関係者...
柳田国男 「予が出版事業」
...領地を悉く回復するまで援助を約したものである...
和辻哲郎 「鎖国」
便利!手書き漢字入力検索
この漢字は何でしょう??