...だがひどく悄然と立上った...
大阪圭吉 「三狂人」
...また落胆(がっかり)させて悄然とうなだれた...
橘外男 「令嬢エミーラの日記」
...東京行の汽車の隅に悄然として腰を掛けてゐた...
田中貢太郎 「あかんぼの首」
...悄然と力ない歩調(あしどり)をしているかと思うと...
モーリス・ルヴェル Maurice Level 田中早苗訳 「碧眼」
...白基竜は悄然と隅の腰掛けにつき...
林不忘 「安重根」
...そして悄然として髑髏(どくろ)を見下ろした...
チェスタートン Chesterton 直木三十五訳 「作男・ゴーの名誉」
...私は悄然としながら...
近松秋江 「霜凍る宵」
...憂に滿つる席上にアガメムノーン悄然と...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...かく悄然と華麗なる兵車を附けて立ち留り...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...恨み抱きて悄然とあたり見し彼は去る...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...悄然として佇むを...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...彼は悄然としてもどって來た...
アネッテ・フォン・ドロステ=ヒュルスホフ Annette von Droste=Hulshoff 番匠谷英一訳 「ユダヤ人のブナの木」
...お前も達者でいなよ」ムク犬は悄然として...
中里介山 「大菩薩峠」
...あたかも家なき旅人のように孤影悄然として道の只中に取り残されるのである...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...男が一人悄然として物思はしげに立つてゐる...
平野萬里 「晶子鑑賞」
...そして悄然と家へ帰ったが余りに馬鹿らしい事すぎて良人に話しもならないのである...
細井和喜蔵 「女給」
...悄然として床板に瞳を凝らしている...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「悩みのひととき」
...数右衛門は、悄然となった...
吉川英治 「※[#「さんずい+鼾のへん」、第4水準2-79-37]かみ浪人」
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