...父様が悄然としてお帰りになった...
橘外男 「令嬢エミーラの日記」
...爭ひかねて悄然とトアスうしろに引き返す...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
... 200心を蝕し悄然と...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...悄然と私かに壁を飛び降る...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...恨み抱きて悄然とあたり見し彼は去る...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...夕殿蛍飛思悄然という句を選みだしたということには...
長谷川時雨 「田沢稲船」
...それから悄然と足を返し...
火野葦平 「糞尿譚」
...悄然と市役所を出たのであった...
火野葦平 「糞尿譚」
...彼女等に刻々と深まつて行く見たいな隔りを感じた――その癖孤独の己れが馬鹿に悄然と見えたりした...
牧野信一 「山を越えて」
...灰色のすゐんとん万国史等が悄然と積み重ねてあるばかりで...
牧野信一 「余話(秘められた箱)」
...勅使河原静江は悄然とうなだれてしまった...
正岡容 「圓朝花火」
...これも立膝をだいて悄然として坐っていた...
室生犀星 「後の日の童子」
...妻をして悄然と自分の影に佇ませずに...
横光利一 「蛾はどこにでもゐる」
...武門の人間にも似合わん不徳な行為ではないか」二悄然と...
吉川英治 「三国志」
...すると、それまで、なお何事も命ぜられずに、悄然と、一方に佇立(ちょりつ)したひとりの大将がある...
吉川英治 「三国志」
...公はわずかな旧臣を伴って、一頭の驢馬(ろば)に召され、悄然として、冬空の田舎へ落ちて行かれた...
吉川英治 「三国志」
...助光は悄然と去って行った...
吉川英治 「私本太平記」
...悄然として城内から揃(そろ)って出て来た...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
便利!手書き漢字入力検索