...自分に呶鳴られて相手が悄然としているのを見ると...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...悄然と口をつぐんだが...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...悄然として獨り遊ぶなりと聞く...
大町桂月 「小日向臺」
...天隨悄然として溜息をもらせるは...
大町桂月 「水戸觀梅」
...父様が悄然としてお帰りになった...
橘外男 「令嬢エミーラの日記」
...憂に滿つる席上にアガメムノーン悄然と...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...悄然と私かに壁を飛び降る...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...パートロクロス悄然とはるかに後に引返す...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...かく悄然と華麗なる兵車を附けて立ち留り...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...お前も達者でいなよ」ムク犬は悄然として...
中里介山 「大菩薩峠」
...悄然と木華里(ムカリ)に伴われて去る...
林不忘 「若き日の成吉思汗」
...彼女等に刻々と深まつて行く見たいな隔りを感じた――その癖孤独の己れが馬鹿に悄然と見えたりした...
牧野信一 「山を越えて」
...アカシヤの並木の下を彼は悄然として叔父の家に歸つた...
水上瀧太郎 「貝殼追放」
...忽ち太郎孤影悄然となったので...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...灯に対って悄然と坐ったきりだった...
室生犀星 「後の日の童子」
...妻をして悄然と自分の影に佇ませずに...
横光利一 「蛾はどこにでもゐる」
...助光は悄然と去って行った...
吉川英治 「私本太平記」
...――お磯っ」「はい……」後ろに来て、悄然としていた...
吉川英治 「べんがら炬燵」
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