...妙に悄気(しょげ)たことを覚えている...
芥川龍之介 「追憶」
...此弱蟲(このよわむし)が悄々(しを/\)と...
泉鏡太郎 「麻を刈る」
...先刻とはまるで別人のように悄気ていた...
海野十三 「深夜の市長」
...悄んぼりと歸つて來る...
鈴木三重吉 「金魚」
...着物の裾を噛んで悄(しよ)んぼりして立つてゐられるやうな事もあつたけれど...
鈴木三重吉 「桑の実」
...悄然燈を滅して寢に就く...
永井荷風 「荷風戰後日歴 第一」
...それでも小林は少しも悄気(しょげ)ずに...
夏目漱石 「明暗」
...悄然(しょうぜん)として八丁堀から帰って来ると...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...夕殿蛍飛思悄然という句が...
長谷川時雨 「田沢稲船」
...田口七郎兵衛は悄気(しょげ)てしまって黙っていた...
林芙美子 「泣虫小僧」
...すっかり意気悄沈してしまった...
ニコライ・ゴーゴリ 平井肇訳 「外套」
...悄々(すごすご)我部屋へ戻ろうとして梯子段(はしごだん)の下まで来ると...
二葉亭四迷 「浮雲」
...悄然(しょんぼり)とする側(そば)から...
二葉亭四迷 「平凡」
...駭然として悄気(しょげ)ます...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...これでは折角の十三日だって要するに無意味だと思って悄気(しょげ)て...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...藤甲蛮(とうこうばん)一すでに国なく、王宮もなく、行くに的(あて)もない孟獲(もうかく)は、悄然として、「どこに落着いて、再挙を図ろうか」と、周囲の者に諮(はか)った...
吉川英治 「三国志」
...助光は悄然と去って行った...
吉川英治 「私本太平記」
...悄然(しょうぜん)とそこをひかなければならなくなった...
吉川英治 「神州天馬侠」
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