...悄氣て弱つて本氣になる所に...
阿部次郎 「三太郎の日記 第一」
...これらは無論其「悄然」の條件の一項一項には相違ないが...
石川啄木 「雲は天才である」
...悄々(しをしを)と其処を出て来たが...
石川啄木 「二筋の血」
...打悄(うちしお)れた...
泉鏡花 「歌行燈」
...村長は終始悄然と頭を垂れたまま一言も反駁し得なかった...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...悄然と故郷に帰って行く労働者を見るだろう...
ピョートル・アレクセーヴィチ・クロポトキン Pyotr Alkseevich Kropotkin 大杉栄訳 「青年に訴う」
...いきなり悄気(しょげ)かえったりした...
ツルゲーネフ 神西清訳 「はつ恋」
...彼は孤影悄然とペテルブルグへ立ち去ったのだった...
ドストエーフスキイ 神西清訳 「永遠の夫」
...道庵も少しばかり悄気(しょげ)てきました...
中里介山 「大菩薩峠」
...がんりきはいささか悄気(しょげ)ていると親爺は...
中里介山 「大菩薩峠」
...平次は日頃にもなく悄氣(しよげ)て...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...本統に呆れた人だよ」吉里は悄然(しょうぜん)として立ち上ッた...
広津柳浪 「今戸心中」
...)(兵卒悄然(しょうぜん)たり...
宮沢賢治 「饑餓陣営」
...「なにを悄気(しょげ)ているんだ」万三郎が手を伸ばしながら云った...
山本周五郎 「風流太平記」
...けれど其(その)廻りを取巻いた人達は何も皆悄然として居るのではない...
與謝野寛、與謝野晶子 「巴里より」
...公はわずかな旧臣を伴って、一頭の驢馬(ろば)に召され、悄然として、冬空の田舎へ落ちて行かれた...
吉川英治 「三国志」
...さっきから悄(しお)れてるけれど...
吉川英治 「私本太平記」
...悄然(しょうぜん)として...
吉川英治 「新・水滸伝」
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