...莟(つぼ)むようにちょっと啣(くわ)えて悄(しお)れた...
泉鏡花 「瓜の涙」
...先刻とはまるで別人のように悄気ていた...
海野十三 「深夜の市長」
...とたんにクルミさんはすっかり悄(しょ)げかえって座席の片隅へ...
大阪圭吉 「香水紳士」
...机の前に我れながら悄然(しょんぼり)と趺座(あぐら)をかいて...
近松秋江 「うつり香」
...二時間ばかりすると打悄(うちしお)れて帰って来た...
徳永直 「麦の芽」
...黙り込んで悄然(しょうぜん)としていたジャン・ヴァルジャンは...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...悄々(しおしお)と道場の真中へ戻って来たが...
中里介山 「大菩薩峠」
...小夜子は悄然(しょうぜん)として帰る...
夏目漱石 「虞美人草」
...子供はありありと悄気た顔になつて...
林芙美子 「子供たち」
...前田さん悄気ていらつしたでせう? 税金...
林芙美子 「瀑布」
...とげとげと悄(そ)ぎたった血の気のない頬にともしい笑いをうかべながら...
久生十蘭 「うすゆき抄」
...自分内心大悄気だが...
宮本百合子 「寒の梅」
...「なにを悄気(しょげ)ているんだ」万三郎が手を伸ばしながら云った...
山本周五郎 「風流太平記」
...公はわずかな旧臣を伴って、一頭の驢馬(ろば)に召され、悄然として、冬空の田舎へ落ちて行かれた...
吉川英治 「三国志」
...――三蔵の悄気(しょげ)た姿が...
吉川英治 「新書太閤記」
...こんな悄然(しょうぜん)たる姿は彼ひとりだった...
吉川英治 「新・水滸伝」
...いつも悄(しょ)んぼりと空虚(うつろ)な眼をしていた頃の彼女は...
吉川英治 「宮本武蔵」
...悄々と鳴っていた...
蘭郁二郎 「蝕眠譜」
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