...」妻はすっかり悄気(しょげ)てしまい...
芥川龍之介 「死後」
...側目(わきめ)もふらず悄々(しおしお)と歩いて参ったのでございます...
芥川龍之介 「邪宗門」
...少くとも私は悄気ていた...
石川欣一 「可愛い山」
...悄気(しょげ)返った職人の状(さま)は...
泉鏡花 「婦系図」
...Yは小さくなって悄(しお)れ返っていた...
内田魯庵 「三十年前の島田沼南」
...悄気(しょげ)かえったようにじっと考え込んでいたが...
薄田泣菫 「艸木虫魚」
...すっかり悄気(しょげ)てしまったのです...
田中英光 「オリンポスの果実」
...すっかり悄気(しょげ)かえって...
ツルゲーネフ 神西清訳 「はつ恋」
...苛立ちそして悄気ましたね...
豊島与志雄 「女と帽子」
...僕は猶更悄(しょ)げてしまった...
豊島与志雄 「反抗」
...初めて、家を明けるのであるから、親爺の小言が恐ろしいが、そんな事は、丸で考えないで、悄(しょ)げ、怒り、恨み、寒がって、夜を明かした...
直木三十五 「死までを語る」
...とう/\門の扉を押し明ける勇氣も出ないで悄々として歸つて仕舞つた...
長塚節 「竹の里人〔二〕」
...摺小木(すりこぎ)が並んで懸(か)けてある傍(かたわ)らに火消壺だけが悄然(しょうぜん)と控(ひか)えている...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...それであんなに悄々(しおしお)としているんですか...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...今宵は辻より飛のりの車さへ歸して悄然(しよんぼり)と格子戸の外に立てば...
樋口一葉 「十三夜」
...つい過まちをして叱られるときの悄気(しょげ)た顔つき...
山本周五郎 「菊屋敷」
...悄然(しょうぜん)として異性の膝の前に「お許し」を哀願しない限り...
夢野久作 「鼻の表現」
...悄然(しょうぜん)と...
吉川英治 「新書太閤記」
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