...悄然(しようぜん)新聞社の門を出たことがある...
泉鏡花 「おばけずきのいわれ少々と処女作」
...悄気返(しょげかえ)って頻(しきり)に愚痴ったので...
内田魯庵 「二葉亭余談」
...妙に悄気(しよげ)た顔をして入つて来た...
薄田泣菫 「茶話」
...ハリー――帽子箱は!」だがハリーは彼等の前に默つて悄れ返つて立つてゐた...
スティーヴンスン 佐藤緑葉訳 「帽子箱の話」
...すっかり悄気(しょげ)てしまったのである...
ツルゲーネフ 神西清訳 「はつ恋」
...彼は孤影悄然とペテルブルグへ立ち去ったのだった...
ドストエーフスキイ 神西清訳 「永遠の夫」
...だが佐治君の悄然たる後姿を見た時には自分は何となく哀れつぽく懷かしい思がふと心の中に起つた...
長塚節 「教師」
...少(すこ)し遠(とほ)くはぼんやりとして此(こ)れも霧(きり)の中(なか)に悄然(ぽつさり)と立(た)つて居(ゐ)る...
長塚節 「土」
...與吉(よきち)は屡(しば/\)さういはれて悄然(せうぜん)として居(ゐ)るのを...
長塚節 「土」
...すつかり悄氣(しよげ)返つて坐つて居りました...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...すっかり悄気(しょげ)返っております...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...夕殿蛍飛思悄然という句を選みだしたということには...
長谷川時雨 「田沢稲船」
...いまゝで煤けたやうに悄気てゐたなか子は...
林芙美子 「朝夕」
...小さくなって悄気てしまったが...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...失敗しちゃったと悄気てかえって来たので...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...四部屋で一番元気者の三公が悄(しお)れていた...
吉川英治 「醤油仏」
...悄然として城内から揃(そろ)って出て来た...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...悄然(しょうぜん)とばばが泣いている姿を見ると...
吉川英治 「宮本武蔵」
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