...たとえ日本ほど天の恵みは豊かでないとしても...
高浜虚子 「俳句への道」
...前にも述べたように自然の恵みが乏しい代わりに自然の暴威のゆるやかな国では自然を制御しようとする欲望が起こりやすいということも考えられる...
寺田寅彦 「日本人の自然観」
...『恵み深きヨアン』(ある一人の聖者なのさ)の伝記を読んだことがあるんだ...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...真に人類を恵み得る...
豊島与志雄 「運命のままに」
...保護者のもとから何かの恵みを受けて...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...神の恵みによって世襲権に執着してる旧党の者らに言わすれば...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...大きなる恵みをもたらすのです...
中里介山 「大菩薩峠」
...衣食そのものは人間以外の天の恵み――とでも申しましょうか...
中里介山 「大菩薩峠」
...自分のみが味わう恵みである...
中里介山 「大菩薩峠」
...噫(ああ)! やがてお恵みが下ります時には...
中原中也 「我が祈り」
...天水や魚の糧の恵みにあうこともなく...
久生十蘭 「重吉漂流紀聞」
...「兵士を慰める音楽会を催したいという御希望は何と恵み深いお考えでしょう...
三浦環 「お蝶夫人」
...恵みということを考えて感謝なさいといいました...
ルイザ・メイ・オルコット L. M. Alcott 水谷まさる訳 「若草物語」
...さうして取つた黄金(きん)も隣近所の貧乏人なんかに多くは恵みますから...
宮原晃一郎 「竜宮の犬」
...このようなものに逢えるのは恵みとも思える...
柳宗悦 「苗代川の黒物」
...ことに漁民は救済の恵みを信じていたものかと思う...
柳田国男 「年中行事覚書」
...お恵みなすってやっちゃあ下さいますまいか」「王婆...
吉川英治 「新・水滸伝」
...お恵みねがいたいものだが』『お易(やす)いこと...
吉川英治 「山浦清麿」
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