...始め神の恵みを疎にして...
伊藤左千夫 「茶の湯の手帳」
...君の恋敵は強い機械心臓を取付けて貰って天の恵みと喜んでいるし...
海野十三 「心臓盗難」
...同人雑誌の狭い読者だけにその恵みをわかつべきでないことはその読者たちの数々の声からも明らかである...
岡倉由三郎 「茶の本」
...生命のあらゆる美が恵みが魅力が...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...彼は親切で、性急で、恵み深くて、もし金がたくさんあったらそのやり口はみごとなものだったろう...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...このお恵みをみな取り消してしまいなさるばい...
永井隆 「ロザリオの鎖」
...純潔を守ってきた男女が神によって配せられてつくった家には特別のお恵みがあります...
永井隆 「ロザリオの鎖」
...日の神の恵みを本当に身に受けた行者でもなんでもありません...
中里介山 「大菩薩峠」
...噫(ああ)! やがてお恵みが下ります時には...
中原中也 「我が祈り」
...その一日の大半であるという……私がこの恵み深い谷間の湯を辞したのは...
中村清太郎 「ある偃松の独白」
...いわば精神的な意味での恵みという立場から...
中谷宇吉郎 「自然の恵み」
...神のお恵みさ、たんまり欲しいからな...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「鉄面皮」
...燃え立つような気分の一夜――常にこうした恵みを享けていれば...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「悩みのひととき」
...実に神のお恵みだと思ひます...
コロレンコ Vladimir Galaktionovick Korolenko 森林太郎訳 「樺太脱獄記」
...我々と動物とはそれぞれどんな割合において自然の恵みを受けているかというに...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...自分の成功を自分の骨折りに負うよりももっぱら神の恵みに負う方を好むように...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...今から想えばこの本の草稿が災禍(さいか)を免れて無事なるを得たのは大きな恵みでありました...
柳宗悦 「手仕事の日本」
...天道様の広大な御恵みの下で伸び伸びと暮いておりまする...
夢野久作 「狂歌師赤猪口兵衛」
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