...濶達(かったつ)な表現の才能に恵まれている筈(はず)もございません...
太宰治 「風の便り」
...産業に恵まれてゐないのであらうか...
太宰治 「津軽」
...この方面の読者は愈々恵まれて来たようだ...
戸坂潤 「読書法」
...それゆえその地方は神に恵まれているのです...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...美しさと温(あたた)かい人間愛に恵まれていればこそ...
野村胡堂 「楽聖物語」
...そしてほのかな愛情とに恵まれて居りました...
野村胡堂 「奇談クラブ〔戦後版〕」
...職務柄そうしたことに対してまったくなみなみでない鋭い感覚に恵まれている人びとではあるわけですが...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「城」
...彼女に恵まれているのは...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「城」
...」「見事な才分に恵まれてゐる...
牧野信一 「エハガキの激賞文」
...楽屋うちでのやまとは晩年まで恵まれていた...
正岡容 「随筆 寄席風俗」
...よき行為を畏れる心を恵まれていた...
三木清 「語られざる哲学」
...その上寿命にも恵まれていらっしゃいませんで...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...檜(ひのき)や杉に恵まれているからであります...
柳宗悦 「手仕事の日本」
...――万一武運に恵まれて...
山本周五郎 「風流太平記」
...正木先生は語学の天分にも十二分に恵まれておられましたので...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...これも母系の祖父の遺伝に恵まれているのかも知れないと彼は思った...
吉川英治 「親鸞」
...非常に具合のいい湿気に恵まれて...
和辻哲郎 「京の四季」
...しかしいかなる条件に恵まれていたにもせよ...
和辻哲郎 「能面の様式」
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