...奴凧(やっこだこ)のような恰好になり...
海野十三 「宇宙尖兵」
...お爺さんに無くてかなはぬ恰好の話相手である...
太宰治 「お伽草紙」
...恰(あたか)も全体が沸々と煮えくり返る湯のように見える...
谷崎潤一郎 「細雪」
...同時にまたこれらの三つの線を恰も精神の眼に現前するものの如くに直觀するのであつて...
デカルト Renati Des-Cartes 三木清訳 「省察」
...恰も之と正反対に...
戸坂潤 「イデオロギーの論理学」
...帽子も二重廻(にじゅうまわし)も背恰好(せかっこう)も後から見るとまるで同じなんだけれど...
永井荷風 「ひかげの花」
...「だらしのねえ恰好で...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...頭の大きな黒装束、見事な恰好...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...「磔刑の恰好で、この下枝に縛ってあったよ...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...これまで少年の姿恰好やその言葉からはほとんど推察することができなかった...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「城」
...奇妙な恰好(かっこう)で...
堀辰雄 「ルウベンスの偽画」
...恰もむくむくと何かゞ首を擡げようとしてゐるかのやうに...
水野仙子 「醉ひたる商人」
...私の手紙には私の声が聞こえますか? 私のころころした恰好が髣髴(ほうふつ)いたしますか...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...その他、朝湯に行くらしい男のスタイルを見ると、頭の恰好、着物の着こなし、言葉付き、黒もじのくわえぶりに到るまで、非常に平凡化しているのは事実である...
夢野久作 「街頭から見た新東京の裏面」
...どちらも顔付きから智恵や学問や背恰好(せかっこう)...
夢野久作 「白髪小僧」
...大きな風呂敷様(よう)のものを腰巻のように捲付(まきつ)けている恰好を見ると...
夢野久作 「笑う唖女」
...欠伸をする恰好で口を大きく開けたり閉めたりしては...
横光利一 「旅愁」
...五十恰好(かっこう)肥(ふと)り肉(じし)なその権僧正は...
吉川英治 「宮本武蔵」
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