「恰」の意味
ちょうど
小説での「恰」の使い方
...それは恰(あたか)も目に見えない毒物のやうに...
芥川龍之介 「枯野抄」
...声を立てさせまいとしている恰好(かっこう)だ...
江戸川乱歩 「月と手袋」
...恰度根室へ鱈(たら)漁場の視察に来ていて...
大阪圭吉 「動かぬ鯨群」
...なかなか恰好のいい木立でして……」「やややッ!」と主任は奇声を張りあげた...
大阪圭吉 「闖入者」
...そんな阿呆のやうな恰好ぢや二歩もあるけやしねえぜ...
スティーヴンスン 佐藤緑葉訳 「帽子箱の話」
...あたしたちのこんないい恰好(かっこう)を見て...
太宰治 「新釈諸国噺」
...恰もこの多衆性概念を止揚する――組織する――処のものであることを...
戸坂潤 「イデオロギーの論理学」
...その宰領の背恰好(せかっこう)が...
中里介山 「大菩薩峠」
...画にするには是非共この心持ちに恰好(かっこう)なる対象を択(えら)ばなければならん...
夏目漱石 「草枕」
...三十前後の恰幅(かっぷく)の良い男...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...煙の恰好を見せるのでした...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...千穂子は気が抜(ぬ)けたような恰好で...
林芙美子 「河沙魚」
...しかし私は松林を脱けて白い砂原が一望の下に見渡せる砂丘の上に来た時に、恰度私の眼下で、それはもう実に壮烈な運動――跳んだり駆けたり、もんどりを打つたり――の最中であるパンツ一つの人影を見出すと、何故か見てはならぬものを見てしまつたやうに愕然として砂に突ツ伏してしまつた...
牧野信一 「サロメと体操」
...御覧の如く前輪は恰も水車のやうに大きく...
牧野信一 「写真に添えて」
...恰度私が今此処に記した少年時の挿話に適合する...
牧野信一 「塚越の話」
...恰(あたか)も往来の塵(ちり)同様...
夢野久作 「鼻の表現」
...彼の顔色とその巨きな恰腹(かっぷく)を見るとみな気が鎮(しず)まった...
吉川英治 「上杉謙信」
...恰度宿の主人がその日肋骨を折つて倒れたため三里隔てた牧園からN氏はかけつけて来たのであつた...
吉田絃二郎 「八月の霧島」
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