...すると鍋小路の若殿恰(まる)で結納の品でも貰つたやうに有頂天になつて其紙莨入れを片時(へんじ)も離さず到る処に番町随一の美人から貰つたと吹聴して廻つたさうだ...
内田魯庵 「犬物語」
...とたんに蟹江の裸の恰好(かっこう)でも想像したのでしょう...
梅崎春生 「Sの背中」
...恰度「歌姫」が出現した時のようにふらふらと橋の上へ立現われて...
大阪圭吉 「三狂人」
...なぜなら、マルクス主義的社会科学は、ドイツから始まったにも拘らず、そして今日に至るまでドイツに於て比較的多くの支持者を持っているにも拘らず、決してドイツ的ではない――現に人々は之をユダヤ的とさえ云っているではないか――、処がわが文化社会学は、恰も之に反して、ゲルマン民族的・ドイツ国民的であることを忘れなかったのだから...
戸坂潤 「イデオロギー概論」
...恰度、芸術がなくても美学が成立するように...
豊島与志雄 「現代小説展望」
...燈心おさへの恰好...
中勘助 「銀の匙」
...年の頃五十恰好で...
中里介山 「大菩薩峠」
...妙に気取った恰好をして...
中里介山 「大菩薩峠」
...恰度夜店が出る時刻で...
原民喜 「夢」
...歩く恰好ときたら!鵞鳥が水溜りからあがって来たように...
久生十蘭 「葡萄蔓の束」
...恰度ええ...
火野葦平 「花と龍」
...まるで厖大な羽根蒲団がもう一つの羽根蒲団の上へ重なつたやうな恰好であつた...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 後篇」
...恰かも力萎えた老翁のやうに...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 前篇」
...恰度万華の花片がむく/\と涌きあがるかのやうに見え...
牧野信一 「熱海線私語」
...恰(あたか)も点呼不参の忌避罪と姦通罪とを一緒に問はれてゐるやうな気持だつた...
宮地嘉六 「煤煙の臭ひ」
...恰(あたか)もダメス王が埃及(エジプト)国の王であったと同様でありました...
夢野久作 「鼻の表現」
...馬の恰好をした台である...
吉川英治 「新・水滸伝」
...いつのまにかみな考えているような恰好していた...
吉川英治 「梅里先生行状記」
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