...私がそう言ったと言えばいいから決して門を開けてはならぬぞ!」「畏(かしこ)まりました……でも旦那様何かお邸でございますのでしょうか?」「なあに何にもあるわけではないさ……偶(たま)にはみんなにも息抜きをさせたいからだハハハ……」と私は笑いに紛らわせたが...
橘外男 「陰獣トリステサ」
...小半日ばかりを息抜きさせられたことがある...
橘外男 「グリュックスブルグ王室異聞」
...時々妹達が留守にした方が姉ちゃんも息抜きが出来るであろう...
谷崎潤一郎 「細雪」
...これは山の息抜きですから性質が違います...
中里介山 「大菩薩峠」
...あれは息抜きに違いないと気が付いたのさ」「なアーる」八五郎はピタリと額を叩きました...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...左手は奉公人達が息抜きに来る別棟(べつむね)の粗末な離屋(はなれ)...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...息抜きの窓が奥の方の手も届かない処に切られてあるが...
平出修 「逆徒」
...硝子戸の上あたりに息抜きのやうなものを作らうかな?」――「当分...
牧野信一 「悪筆」
...この息抜きもないような窖(あなぐら)で...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...「かういふものを息抜きにやつてゐるんですよ……」といはれるのは...
三好達治 「オルゴール」
...「――半年も辛抱した息抜きだ...
山本周五郎 「桑の木物語」
...そんならこっちは息抜きをしてやれ...
山本周五郎 「桑の木物語」
...ソッと入込む息抜き場所に...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...三日息抜きをしたら...
吉川英治 「江戸三国志」
...また仕事の息抜きになって...
吉川英治 「銀河まつり」
...――そこで中座して息抜きをしたわけでござった...
吉川英治 「黒田如水」
...読者や筆者にあたまの整理と息抜きを与え...
吉川英治 「随筆 私本太平記」
...たまには江戸へ息抜きにおいでなさいな...
吉川英治 「鳴門秘帖」
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