...猿を先祖とすることはエホバの息吹きのかかつた土...
芥川龍之介 「侏儒の言葉」
...息吹きこめてなぐさむに...
薄田泣菫 「泣菫詩抄」
...彼女は自らの慾望の息吹きをしか感じない...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「決闘」
...心善い飽食の息吹きがした...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「妻」
...前者の「秋の空尾の上(え)の杉(すぎ)に離れたり」「息吹きかえす霍乱(かくらん)の針」「顔に物着てうたたねの月」「いさ心跡なき金のつかい道」等にはなんらか晴れやかに明るいホルンか何かの調子があるに対して「つたい道には丸太ころばす」「足軽の子守(こもり)している八つ下がり」その他には少なくも調子の上でどことなく重く濁ったオボーか何かの音色がこもっている...
寺田寅彦 「連句雑俎」
...生のままの息吹きが籠っていなければいけない...
豊島与志雄 「偶像に就ての雑感」
...風の息吹きが長くなった...
豊島与志雄 「自由人」
...春の息吹きに曇ってるこの盲いた世界も...
豊島与志雄 「春の幻」
...春の息吹きにふーっと曇ってくる...
豊島与志雄 「春の幻」
...信子の息吹きが至る所にあった...
豊島与志雄 「二つの途」
...何ものをも肯定する生の息吹き……...
豊島与志雄 「二つの途」
...寝静まってるとは云え人間の息吹きが空気に籠っていて...
豊島与志雄 「道連」
...昨年から今年に各地におこなわれたウォークショップ(現場討論)形式の講習は新しい息吹きを人々にあたえた...
中井正一 「図書館協会六十周年に寄せて」
...春の息吹きに苦しめられる一人の處女を描いた“Le Visage Emerveill”が佳作である...
堀辰雄 「ノワイユ伯爵夫人」
...そしてどこからともなく春の息吹きが漂って来る...
本庄陸男 「石狩川」
...春の息吹きがじーんと響いてくる...
松濤明 「春の遠山入り」
...一すじの暖かい息吹きが彼の鼻孔へたちのぼつてきた...
ジャック・ロンドン Jack London 山本政喜訳 「荒野の呼び声」
...そうそう」というソノ息吹きの臭いこと...
夢野久作 「梅津只圓翁伝」
便利!手書き漢字入力検索
この漢字は何でしょう??