...風の軍勢はかしこに氷の息吹きと飛び行く...
スワンテ・アウグスト・アーレニウス Svante August Arrhenius 寺田寅彦訳 「宇宙の始まり」
...溢(あふ)れるような若い生命の息吹きを吹きつけながら近寄ってきた...
高見順 「如何なる星の下に」
...そして神の息吹きは...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...風の息吹きが長くなった...
豊島与志雄 「自由人」
...人間の息吹きが凝って一つの濛気となり...
豊島与志雄 「都会の幽気」
...春の息吹きに曇ってるこの盲いた世界も...
豊島与志雄 「春の幻」
...春の息吹きにふーっと曇ってくる...
豊島与志雄 「春の幻」
...伝統的に自然の息吹きに感染しすぎている...
豊島与志雄 「風俗時評」
...僕の画面を死の息吹きで塗りつぶそうと思った...
豊島与志雄 「二つの途」
...信子の息吹きが至る所にあった...
豊島与志雄 「二つの途」
...家の中には、秀子の息吹きが、その重々しい蛸の木が、頑として根を張ってるように思われた...
豊島与志雄 「理想の女」
...作家の口から出て来る息吹きのこもった言葉をきくであろう...
新美南吉 「童話における物語性の喪失」
...まだ精霊どもの息吹きも漂わぬ...
ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン Ludwig van Beethoven 片山敏彦訳 「ベートーヴェンの生涯」
...春の息吹きがじーんと響いてくる...
松濤明 「春の遠山入り」
...一すじの暖かい息吹きが彼の鼻孔へたちのぼつてきた...
ジャック・ロンドン Jack London 山本政喜訳 「荒野の呼び声」
...彼の人生観へも惻々(そくそく)と二月の東風(こち)のように冷たい息吹きをかけられた心地がした...
吉川英治 「黒田如水」
...それは熱い息吹きだった...
吉川英治 「私本太平記」
...異様な人影の息吹きが窺(うかが)われるだけのものだった...
吉川英治 「私本太平記」
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