...ボレアス(Boreas)(注三)は息吹きも暴し...
スワンテ・アウグスト・アーレニウス Svante August Arrhenius 寺田寅彦訳 「宇宙の始まり」
...それらの無視された昔の息吹きが...
豊島与志雄 「怪異に嫌わる」
...将来へ息吹きを通わしているものが何と少いことか...
豊島与志雄 「今日の条件」
...生のままの息吹きが籠っていなければいけない...
豊島与志雄 「偶像に就ての雑感」
...恋人の清い息吹きにふさわしいだけの清さに...
豊島与志雄 「塩花」
...地上の息吹きに天上の息吹きを交えることだからである...
豊島与志雄 「梅花の気品」
...信子の息吹きが至る所にあった...
豊島与志雄 「二つの途」
...作品といふ人力の息吹きのかゝつたものを作り出すためには...
中原中也 「芸術論覚え書」
...江戸の息吹きが書けているとしたら……」そのタネ明かしは...
野村胡堂 「胡堂百話」
...かすかな春の息吹きを含んでそよそよと吹きこんで来る...
久生十蘭 「キャラコさん」
...春の息吹きに苦しめられる一人の處女を描いた“Le Visage Emerveill”が佳作である...
堀辰雄 「ノワイユ伯爵夫人」
...狭い家のなかに重なりあったような人間の息吹きが...
本庄陸男 「石狩川」
...雪の下から萌え上る春の息吹きが感ぜられた...
松濤明 「春の遠山入り」
...あなたのように若いジェネレーションの息吹きがその作品の内に照りかえしてはいないのです...
宮本百合子 「含蓄ある歳月」
...それから次つぎに皮をはがれるようにすすんでいる民主主義日本の荒い息吹きのなかで...
村山俊太郎 「子どもの世界」
......
八木重吉 「貧しき信徒」
...異様な人影の息吹きが窺(うかが)われるだけのものだった...
吉川英治 「私本太平記」
...荒い息吹きの中にあった...
蘭郁二郎 「夢鬼」
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