...じっと息を殺していると...
江戸川乱歩 「悪霊」
...目を細く息を殺してじっと覗き込んだものである...
江戸川乱歩 「押絵と旅する男」
...息を殺していても...
江戸川乱歩 「少年探偵団」
...息を殺しているわけなのであった...
橘外男 「雷嫌いの話」
...――」一分間ほどの間――我々は息を殺して待った...
コナン・ドイル 三上於莵吉訳 「暗号舞踏人の謎」
...息を殺して隠れて居た...
萩原朔太郎 「僕の孤独癖について」
...一日じゅう障子を閉ざして息を殺していなければならぬ私は階級なのだ...
林芙美子 「新版 放浪記」
...しばらく息を殺して文句に見入っているようだったが...
平林初之輔 「オパール色の手紙」
...通りすごしてしまいましょう」ちょうど二つ目の隧道(トンネル)へはいった時に青年はこう言ってじっと息を殺していた...
平林初之輔 「動物園の一夜」
...じっと息を殺して蹲(うずくま)ったまま物音の近づくのを待伏せした...
牧野信一 「鬼涙村」
...梢を見あげたまゝ息を殺してゐるのと同じやうな中腰で...
牧野信一 「心象風景(続篇)」
...娘の気分がもう少し浮つくのを待つて甘い囁きをおくらうと尚もメフイストが物蔭で息を殺してゐると...
牧野信一 「フアウスト」
...凝つと息を殺してローレンス・スターンを翻訳しよう...
牧野信一 「風流旅行」
...息を殺して決して立ち上らなかつた...
牧野信一 「文學的自叙傳」
...息を殺して街道に忍び出た...
牧野信一 「変装綺譚」
...ひとつになつて息を殺してゐた...
牧野信一 「妄想患者」
...満堂は息を殺してしずまり返る...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「神童」
...息を殺しているうちにヤット助かる...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
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