...今日(こんにち)恬然(てんぜん)として「コント文学」を作る...
芥川龍之介 「病牀雑記」
...ただ心の内の隠(かくれ)たる人すなわち壊(やぶ)ることなき柔和(にゅうわ)恬静(おだやか)なる霊」なり...
内村鑑三 「基督信徒のなぐさめ」
...それこそ心頭滅却に似た恬淡(てんたん)の心境だったのですが...
太宰治 「風の便り」
...御三は恬(てん)として顧(かえり)みない...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...然ラバ則チ恬淡虚無ノ仏子モ亦忙ヲ免カレザルカ...
※[#「さんずい+(壥−土へん−厂)」、第3水準1-87-25]上漁史 「忙ノ説」
...物欲に恬淡(てんたん)だと思わせた鉄心道人が...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...物慾に恬淡(てんたん)だと思はせた鐵心道人が...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...功名に恬淡(てんたん)な平次の外にはありそうもなかったのです...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...私はいつもいんねんもない人に対しては恬淡になれぬたちなのにも関はらず...
牧野信一 「病状」
...恬然(てんぜん)として...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...村片は信階(のぶしな)信恬(のぶさだ)二世の像を作つた...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...次に「茶山菅先生之在江戸、一日犬冢印南、今川槐庵、及恬、同陪先生、為墨水舟遊、先生帰郷、十年於此、而今年犬冢今川倶逝、頃先生集刻成、至読其詩慨然」として、七絶が載せてある...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...口語体の文においてもまた恬(てん)としてこれを用いる...
森鴎外 「空車」
...妻で」恬然(てんぜん)として仲平は答えた...
森鴎外 「安井夫人」
...いつまでも恬(しず)かな容子を視ているうちに...
矢田津世子 「※[#「やまいだれ+句」、第4水準2-81-44]女抄録」
...この恬澹なる一面の性癖に由れることならん...
與謝野禮嚴 「禮嚴法師歌集」
...ただ自分ひとりの栄華(えいが)のためだけに――そんな小さい慾望だけのために――これほど大きな犠牲に恬然(てんぜん)としていられようか...
吉川英治 「新書太閤記」
...恬然(てんぜん)として控えている...
吉川英治 「鳴門秘帖」
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