...それで甘露的恩命が僕等両人(ふたり)に下ったのである...
伊藤左千夫 「野菊の墓」
...右のありがたい恩命を辞してしまった...
内藤鳴雪 「鳴雪自叙伝」
...受爵の恩命が伝わること偶然ならずと言わなければなりません...
中里介山 「大菩薩峠」
...特別の恩命を以(もっ)て洋行を仰(おおせ)つけられた二年の倍を義務年限とすると此四月で丁度(ちょうど)年期はあける訳になる...
「入社の辞」
...宗祇は庵に戻って見ると忝き恩命を拝したことがわかり...
原勝郎 「東山時代における一縉紳の生活」
...「突然の御恩命はあまりに過分なお取り扱いで...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...余特有恩命...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...浅からざる恩命と...
吉川英治 「黒田如水」
...信長の恩命よりも...
吉川英治 「黒田如水」
...帝の優渥(ゆうあく)なる恩命を伝え...
吉川英治 「三国志」
...上使を呉へ送って後継者の孫権に恩命をつたえた...
吉川英治 「三国志」
...長沙(ちょうさ)を攻略せよとの恩命があらば...
吉川英治 「三国志」
...左近衛(さこんえ)ノ中将に叙(じょ)すとの恩命に接したのは...
吉川英治 「私本太平記」
...信長からそういう恩命をうけた...
吉川英治 「新書太閤記」
...信長公の恩命であると...
吉川英治 「新書太閤記」
...恩命あらんとある」「して...
吉川英治 「新・水滸伝」
...……きょうよりは、小次郎を、青侍(あおざむらい)にとりたてて、遠侍(とおざむらい)の間において、働かせいと」これは、思いもうけない、恩命であった...
吉川英治 「平の将門」
...入道相国の恩命も...
吉川英治 「源頼朝」
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