...しゃくり上げて恨めしそうに立っていたが...
有島武郎 「或る女」
...恨めしそうな顔をするんですのよ...
大倉※[#「火+華」、第3水準1-87-62]子 「青い風呂敷包み」
...恨めしそうに赤星を見ながら...
大倉※[#「火+華」、第3水準1-87-62]子 「鳩つかひ」
...あの恨めしそうなスパセニアの顔だったのです……そうだ...
橘外男 「墓が呼んでいる」
...少女の顔を見るなり恨めしそうに言った...
田中貢太郎 「緑衣人伝」
...悦子が缶を恨めしそうに眺(なが)めながら云った...
谷崎潤一郎 「細雪」
...恨めしそうに壊れた商売道具を見ています...
中里介山 「大菩薩峠」
...草履を穿(は)いて来たんですもの」三千代は寧ろ恨めしそうに樋から洩(も)る雨点(あまだれ)を眺めた...
夏目漱石 「それから」
...恨めしそうに天井を睨んでいたのである...
久生十蘭 「魔都」
...兄さんは……」清少年は、恨めしそうに、博士の顔をにらんだが、眼を窓の外へやると、思わず、「あッ...
平田晋策 「昭和遊撃隊」
...恨めしそうな意地悪そうな渋面からは...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「餓えた人々(習作)」
...私までも恨めしそうに言ってましたから気の毒でしたよ...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...恨めしそうにしている顔が非常に美しくて...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...また新しく私をあわれんでくだすってよい方はその心になってくださらないし『世のうき目見えぬ山路』とも思われません」と恨めしそうに言い...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...それにその目の恨めしそうなのがだんだん険しくなって来て...
森鴎外 「高瀬舟」
...「新宿駅まで……全速力だぞ……車内照明(ルーム)を点(つ)けないで……」運転手は札(さつ)を握ったまま恨めしそうに振り返った...
夢野久作 「暗黒公使」
...……そういえば貴方を犯人が見上げた眼付の恨めしそうで凄かったこと...
夢野久作 「二重心臓」
...止めさせて来い』『…………』『何を恨めしそうに...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
便利!手書き漢字入力検索