...さも恨めしげに歎いたは...
芥川龍之介 「きりしとほろ上人伝」
...下枝は恨めしげに眼を(みは)り...
泉鏡花 「活人形」
...みんな恨めしげに空を白眼(にら)んで祈るだろう...
谷譲次 「踊る地平線」
...焦(じ)れた子供の頼無(たよりな)げな恨めしげな苦情声(くじょうごえ)であった...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...またもや恨めしげに眼を光らせた...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...かけがえが無いじゃありませんか」心から恨めしげに...
中里介山 「大菩薩峠」
...と恨めしげに甘ゆれば...
樋口一葉 「たけくらべ」
...また恨めしげに垂れさがった...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「餓えた人々(習作)」
...しんじつ恨めしげにそう云った...
山本周五郎 「山彦乙女」
...恨めしげに祖父の顔を見上げたが...
夢野久作 「名君忠之」
...千鶴子はあまり彼の話など聞いてはいない恨めしげな様子で箸を動かしていたが...
横光利一 「旅愁」
...恨めしげに見ているだけであった...
吉川英治 「大谷刑部」
...恨めしげに張飛の陣地を振向き...
吉川英治 「三国志」
...そして恨めしげに...
吉川英治 「三国志」
...敢えて恨めしげに称えた...
吉川英治 「三国志」
...ぶるぶると、尖った肩をふるわして、『この腕め、うろたえ者め』自分の腕を、恨めしげに、自分で打って、『あの時、この腕さえ、要らざることをしなんだら、同じながらも、あの刃先は届いたであろうに……...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...「や?」と、驚く彼を、恨めしげに、「武蔵(たけぞう)さん、あなたは、この橋の名を、よもやお忘れではありますまいね...
吉川英治 「宮本武蔵」
...すこし恨めしげに...
吉川英治 「宮本武蔵」
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