...僕は無言の恨みをただ眼のにらみに集めたらしい...
岩野泡鳴 「耽溺」
...義雄の胸には取り返しのつかない樣な恨みと怒りとのほのほがごツちやに燃えた...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...ちっとやそっとの恨みで...
江戸川乱歩 「悪魔の紋章」
...恨みのある人物の歯を治療しているあいだに...
江戸川乱歩 「探偵小説の「謎」」
...私をお恨みにもならず...
大倉※[#「火+華」、第3水準1-87-62]子 「美人鷹匠」
...恨み合いせんように...
谷崎潤一郎 「卍(まんじ)」
...浪子は恨みにはおとさぬ涙のおのずから頬(ほお)にしたたるを覚えず...
徳冨蘆花 「小説 不如帰」
...人に恨みを受けるような人ではありませんでしたのに……」娘は重ねて...
中里介山 「大菩薩峠」
...食いものの恨みと云うものも...
林芙美子 「朝御飯」
...何故御身に恨みなどあろうか...
藤野古白 藤井英男訳 「人柱築島由来」
...少しも恨みに思いはしねえ...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...叶わぬ恋の恨みのためには...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...三郎兵衛さま――どんな恨みが...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...誰彼を八ツ当りに恨みながら見れば見るほど舞って居るのは...
南方熊楠 「十二支考」
...あの人によって負ってならぬ女の恨みを負い...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...院のおいでにならぬ間の長いことで今までは院をお恨みにもなった宮でおありになるが...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...多少無理な仕事で活々(いきいき)した味(あじわ)いを欠く恨みがあります...
柳宗悦 「手仕事の日本」
...けれどたれも彼を恨みには思わなかった...
吉川英治 「私本太平記」
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