...その無言の恨みを破裂させに來るかも分らないと思ふと...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...胸一杯の恨みがさきに立つて...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...私めのためにとんでもない濡(ぬ)れ衣(ぎぬ)をお着になったお恨みは...
大阪圭吉 「幽霊妻」
...ここに大后いたく恨み怒りまして...
稗田の阿礼、太の安万侶 「古事記」
...一圖(づ)に我を恨み給はん事の心苦(こゝろぐる)しさよ...
高山樗牛 「瀧口入道」
...こんなことをする者に対して恨みがあるのですから...
田中貢太郎 「水莽草」
...コーンは少しも恨みを含んではいなかった...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...わたしゃお前さんを離れることができない――といったような恨みが...
中里介山 「大菩薩峠」
...勝家にとってはなかなか恨みの多いところだ...
中里介山 「大菩薩峠」
...恨みつぽい気持ちになり...
林芙美子 「浮雲」
...苦しい目を見せるとお恨みになったのもきっとそういう気のあそばすことであろうと源氏に悟れるところがあった...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...「その時節にくれたらよかったのに」と当然な恨みを抱かせるような贈物をくれるのは...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...仇討(あだうち)であっても親を殺された子はまた相手を恨み...
山本周五郎 「さぶ」
...ここに死すとも恨みはございません」「――就いては...
吉川英治 「黒田如水」
...さては汝が春日重蔵か――」と玄蕃は如意輪寺裏の恨みを想い起してジロリと凄い一瞥(いちべつ)を投げながら...
吉川英治 「剣難女難」
...主家に恨みでもいだいたのか」「いや...
吉川英治 「私本太平記」
...何も筑州にふくみ恨みはあるわけでなし...
吉川英治 「新書太閤記」
...恨みをふくむ者もあって...
吉川英治 「親鸞」
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