...「こんなわけで、僕はすっかりふりまわされて、恥をかくやら、大失態を演ずるやら、今思い出しても腋(わき)の下から冷汗が出てくるよ」前代未聞の暗号数字事件を述べ終えて、帆村は大きな吐息を一つついた...
海野十三 「暗号数字」
...迂闊に信用すると赤ッ恥をかくぞ」赤星は黙っていた...
大倉※[#「火+華」、第3水準1-87-62]子 「鳩つかひ」
...実際人間は人前で恥をかくか...
薄田泣菫 「茶話」
...あとでとんだ恥をかくところであった...
寺田寅彦 「静岡地震被害見学記」
...あるいは恥をかく事もなく...
寺田寅彦 「人の言葉――自分の言葉」
...水師のかたへ破られて恥をかく迄受けたれば...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...字を書かないと恥をかくということを...
中里介山 「大菩薩峠」
...その恥をかくさんがため...
浜尾四郎 「彼が殺したか」
...殿さまが大恥をかく...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...生き恥をかく男と云って当時酷評とされていました...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...住み主がだれであるかを聞いてから私のことを言わないと恥をかくよ」と源氏は言った...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...腹を噛まれても我慢した(まったく彼らが盗みそこねて恥をかくのを恐れることは...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...わたしの熱心な追求が恥をかくことにでもなったら...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...お客さまに対しては恥をかくし...
山本周五郎 「思い違い物語」
...人の見ている前で恥をかくのは...
山本周五郎 「五瓣の椿」
...「叔父は恥をかくことだろう...
山本周五郎 「末っ子」
...金を出して恥をかく馬鹿もねえものさ」そして彼は立ちながら云った...
山本周五郎 「七日七夜」
...逃げられでもしたらいい恥をかくと...
吉川英治 「篝火の女」
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