...余は先人及び今人と一致することを恥ぢずして寧ろ内的必然を離れたる珍説を恥とする...
阿部次郎 「三太郎の日記 第一」
...俺は偉くもなく強くもない事實を恥とする...
阿部次郎 「三太郎の日記 第一」
...俺は長く此優越感に固執することを恥とする...
阿部次郎 「三太郎の日記 第一」
...固執を恥とするは此意識が虚僞の事實に基いてゐるからではない...
阿部次郎 「三太郎の日記 第一」
...自分の最も他人に見せることを恥とする生活の肌である...
阿部次郎 「三太郎の日記 第三」
...併し僕にも知らぬを恥とする心はある...
阿部次郎 「三太郎の日記 第二」
...若し聊(いささ)かでもそれを恥とするなら...
有島武郎 「惜みなく愛は奪う」
...その主義政見を隱蔽することを恥とする...
堺利彦訳 幸徳秋水訳 「共産黨宣言」
...私達は藝術について語ることを恥とする...
竹久夢二 「砂がき」
...私はこんな手合ひと歯(よはひ)するのを恥とするやうな気もちでわざと彼らよりは一段高く調子をはづして歌つた...
中勘助 「銀の匙」
...なにゆえこれを恥とするのかと...
中島敦 「弟子」
...成績の良いことを恥とする気分さえあった...
中谷宇吉郎 「私の履歴書」
...そもそも我国の大に恥とするところである...
新渡戸稲造 「真の愛国心」
...)……そんな女々しい予想に怯かされるなんて恥とする――母の言葉でほんとに彼は怯かされたもので...
牧野信一 「父の百ヶ日前後」
...報いえざることを恥とする者は...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...ふたたび人中に士(さむらい)として面を出すことはできない――としてあるのが上杉家の家中にある廉恥(れんち)の精神――恥を恥とする士風のひとつだった...
吉川英治 「上杉謙信」
...武将のもっとも恥とする後ろ袈裟(げさ)の一刀を浴びて叫絶一声...
吉川英治 「三国志」
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