...決心が定まれば元気も恢復(かいふく)してくる...
伊藤左千夫 「野菊の墓」
...日本人としては日本の国力が十分恢復(かいふく)出来るまでは何とかして二度の戦争はあらせたくないというのが当然の願いで...
内田魯庵 「二葉亭四迷の一生」
...あのように手術後の恢復も長引き...
海野十三 「脳の中の麗人」
...どうしても恢復ささねば置かぬ」と心に誓つた...
高濱虚子 「續俳諧師」
...病気恢復(かいふく)のおもむきにてなによりのことと思います...
太宰治 「虚構の春」
...あとの二十三人は恢復期の患者であつた...
太宰治 「道化の華」
...よっぽど前から意識恢復(かいふく)してなさったらしいのです...
谷崎潤一郎 「卍(まんじ)」
...稍(やゝ)その信用が恢復しようとした頃である...
田山花袋 「重右衛門の最後」
...支配者と民衆とに知らせることは何よりも議会政治の恢復にとってモーラルサッポートを獲得する所以なのである...
戸坂潤 「思想議会たるを知れ」
...少し身体が恢復すればまた療法もありますが...
豊島与志雄 「生あらば」
...少しでもその恢復速度を速めることが出来れば...
中谷宇吉郎 「捨てる文化」
...イタリア恢復のために孤軍をもって見込なき戦闘をやったのと相対比して...
原勝郎 「東山時代における一縉紳の生活」
...人口の数の上での傷痍が急速に恢復されるということで...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...健康が恢復期の健康としてしか感じられないところに現代の根本的な抒情(じょじょう)的...
三木清 「人生論ノート」
...その原因となった疲労から恢復した後も忘られなかった...
宮本百合子 「芸術が必要とする科学」
...よい塩梅に恢復なすったそうです...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...そのままで身分を恢復(かいふく)するということはございますまい」「しかし」外記は赤くなった...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...却って彼はその大きさだけ元気を恢復したといっても良い...
横光利一 「旅愁」
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