...怎麼(いか)にしてかく恙(つつが)なきぞ」ト...
巌谷小波 「こがね丸」
...恙なく宮城へ還御あらせられた...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...松の空洞の中の白蛇なほ恙なきや否や...
大町桂月 「吾嬬の森」
...彼は我が児以上に春琴の身を案じたまたま微恙(びよう)で欠席する等のことがあれば直ちに使(つかい)を道修町に走らせあるいは自ら杖(つえ)を曳(ひ)いて見舞(みま)った...
谷崎潤一郎 「春琴抄」
...こうして今日(きょう)まで恙(つゝが)なく育って来た...
谷崎潤一郎 「二人の稚児」
...「昨夜恙(つつが)なく帰宅致し候儘(まま)御安心被下度(くだされたく)...
田山花袋 「蒲団」
...最近の大震災にも幸に恙(つつが)なく...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...明治座初日なれど徴恙あり...
永井荷風 「断腸亭日乗」
...青竹に縛られた娘の恙無(つゝがな)い顏と...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...その後は恙(つつが)なく御成育になり...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...母上兄妹(けいまい)の恙(つつが)なきを喜びて...
福田英子 「妾の半生涯」
......
正岡子規 「俳人蕪村」
...しかしお恙(つつが)なくお戻りなされて...
三上於兎吉 「艶容万年若衆」
...正弘夫妻は幸に恙なきことを得て...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...また恙(よう)の虫(むし)の事語りていわく...
森鴎外 「みちの記」
...恙(つつが)なく島に戻った話もある...
柳田国男 「海上の道」
...みな恙(つつが)なく...
吉川英治 「三国志」
...恙(つつが)ないか」「見た通りである...
吉川英治 「三国志」
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