...長い海路を恙(つつが)なく...
芥川龍之介 「煙草と悪魔」
...何の恙(つゝが)もお在(は)さぬに...
高山樗牛 「瀧口入道」
...「昨夜恙(つつが)なく帰宅致し候儘(まま)御安心被下度(くだされたく)...
田山花袋 「蒲団」
...青竹に縛られた娘の恙無(つつがな)い顔と...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...祭はこうして恙(つつが)なく終りました...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...命恙(つつがな)く江戸の土を踏んだ...
久生十蘭 「藤九郎の島」
...船の初旅も恙(つつが)なく将(は)た横浜よりの汽車の初旅も障(さわ)りなく東京に着(ちゃく)して...
福田英子 「妾の半生涯」
...しかしお恙(つつが)なくお戻りなされて...
三上於兎吉 「艶容万年若衆」
...このままであなた様も恙(つつが)なくお勤めが成就できるとお思いでしょうか...
室生犀星 「花桐」
...微恙のために阿部家の小川町の上屋敷に困臥し...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...主客今並無恙...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...微恙(びやう)にことよせて房(へや)の裡(うち)にのみ籠(こも)りて...
森鴎外 「舞姫」
...微恙(びよう)にことよせて房(へや)のうちにのみ籠(こも)りて...
森鴎外 「舞姫」
...微恙(びやう)にことよせて房(へや)の裡にのみ籠りて...
森鴎外 「舞姫」
...今年の夏はとうとう微恙(びよう)の内に暮した...
山本周五郎 「青べか日記」
...先ごろからご微恙(びよう)できのうまで打臥(うちふ)しておられたが...
吉川英治 「黒田如水」
...近ごろ微恙(びよう)であったが...
吉川英治 「三国志」
...あなた様さえお恙(つつが)なければ...
吉川英治 「鳴門秘帖」
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