...しかしその御文は恙(つつが)なく...
芥川龍之介 「邪宗門」
...なほこの命恙(つつが)なくば...
巌谷小波 「こがね丸」
...松の空洞の中の白蛇なほ恙なきや否や...
大町桂月 「吾嬬の森」
...「昨夜恙(つつが)なく帰宅致し候儘(まま)御安心被下度(くだされたく)...
田山花袋 「蒲団」
...恙(つゝが)なうござりませ...
シェークスピヤ William Shakespeare 坪内逍遙訳 「ロミオとヂュリエット」
...恙なくしてわがもとに...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...最近の大震災にも幸に恙(つつが)なく...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...恙虫(つつがむし)に刺されて命を落した者もいる...
中村地平 「霧の蕃社」
...船の初旅も恙(つつが)なく将(は)た横浜よりの汽車の初旅も障(さわ)りなく東京に着(ちゃく)して...
福田英子 「妾の半生涯」
......
正岡子規 「俳人蕪村」
...夕刻には恙(つつが)なく帰られたので...
正岡子規 「病牀苦語」
...一間の道中恙(つつが)なく...
正岡子規 「明治卅三年十月十五日記事」
...しかしお恙(つつが)なくお戻りなされて...
三上於兎吉 「艶容万年若衆」
...北堂無恙亦堪歌」と云ひ...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...恙(つつが)なく島に戻った話もある...
柳田国男 「海上の道」
...今年の夏はとうとう微恙(びよう)の内に暮した...
山本周五郎 「青べか日記」
...恙(つつが)なく歩いている人影はほとんどなかった...
吉川英治 「新書太閤記」
...あなた様さえお恙(つつが)なければ...
吉川英治 「鳴門秘帖」
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