...恙(つゝ)がなく産(うま)れ出(いで)しといふやうに言問(ことゝひ)の前の人の山を潜(くぐ)り出(いで)て見れば...
饗庭篁村 「隅田の春」
...ます/\胸の中瞋恙蓄へ...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...敵陣よりし恙なき歸參を祈れ...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...巴里は再度兵乱に遭(あ)ったが依然として恙(つつが)なく存在している...
永井荷風 「草紅葉」
......
萩原朔太郎 「郷愁の詩人 与謝蕪村」
...それだけで農奴を恙なく所定の居住地へ護送することが出来ると言明した...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...母上兄妹(けいまい)の恙(つつが)なきを喜びて...
福田英子 「妾の半生涯」
...長き海路(うみじ)も恙(つつが)なく無事横浜に着...
福田英子 「妾の半生涯」
...扶け起して竹杖にしばりなどせしかば恙(つつが)なくて今は二尺ばかりになりぬ...
正岡子規 「小園の記」
...一間の道中恙(つつが)なく...
正岡子規 「明治卅三年十月十五日記事」
...狐狼等守護していさゝかも恙(つつが)なき故に...
南方熊楠 「十二支考」
...主客今並無恙...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...微恙(びやう)にことよせて房(へや)の裡にのみ籠りて...
森鴎外 「舞姫」
...恙(つつが)なく島に戻った話もある...
柳田国男 「海上の道」
...恙(つつが)ないか」「見た通りである...
吉川英治 「三国志」
...近ごろ微恙(びよう)であったが...
吉川英治 「三国志」
...あなた様さえお恙(つつが)なければ...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...恙(つつが)なく育った毛虫は...
吉川英治 「宮本武蔵」
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