...」主人の手に虚堂の懸物を見た二人は、はっと恐縮して、亀の子のように頭をすくめるより外に仕方がなかった...
薄田泣菫 「艸木虫魚」
...これは」金助はひとかたならず恐縮してしまい...
中里介山 「大菩薩峠」
...兄(あにき)に恐縮して仕舞つた...
夏目漱石 「それから」
...はっと恐縮してまた頭をぴたりと着けた...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...大(おおい)に恐縮して僕のうちへ相談に来たんだ」「へえ...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...イエ」女はひどく恐縮して...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...それには恐縮して...
長谷川時雨 「流れた唾き」
...恐縮して俳句をやめ...
長谷川時雨 「議事堂炎上」
...」教授は不思議な物語に驚きながら恐縮して言った...
平林初之輔 「予審調書」
...吾ながら思はず恐縮して頭を掻いた...
牧野信一 「老猾抄」
...ますます恐縮して...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...(恐縮して)いえ...
三好十郎 「樹氷」
...恐縮して私は聞いておりましたよ」御息所(みやすどころ)の答えはこうであった...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...恐縮しておりますと姫君に申し上げてください...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...自分の前ではひどく恐縮して...
吉川英治 「新書太閤記」
...壁と屋根ばかりな茅屋(あばらや)へ、領主が休息したので、村民は、ひどく恐縮して、あわてて床几(しょうぎ)や蓆(むしろ)を持ち出して供えるやら、村長(むらおさ)の娘が盛装して接待するやら、時ならぬ騒ぎだった...
吉川英治 「新書太閤記」
...もそっと端近(はしぢか)にて頂戴いたしとうござる』恐縮して...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...恐縮して退(さ)がった...
吉川英治 「親鸞」
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