...ゲーテの老年を思ふと恐ろしく...
阿部次郎 「三太郎の日記 第二」
...彼は自分が恐ろしくなった...
有島武郎 「星座」
...そのころ恐ろしく高価なウ※スキーとが造りだされる化学上の手続を素人(しろうと)わかりがするように話して聞かせた...
有島武郎 「星座」
...神様が地球の周りを掩ふた襟巻のやうな此の空気の層の恐ろしく大きな事は...
アンリイ・ファブル Jean-Henri Fabre 大杉栄、伊藤野枝訳 「科学の不思議」
...げにや当年の己は空恐ろしくも信心無く...
上田敏 上田敏訳 「海潮音」
...いっそう恐ろしく見えたのです...
江戸川乱歩 「サーカスの怪人」
...恐ろしく緊張を欠いた肌一面に...
大阪圭吉 「カンカン虫殺人事件」
...それを聴いていた野枝さんが恐ろしくそれに感激したことがあった...
辻潤 「ふもれすく」
...絵日傘(えひがさ)をさした田舎(いなか)くさいドイツ人夫婦が恐ろしくおおぜいの子供をつれて谷を見おろしていた...
寺田寅彦 「あひると猿」
...けれど支度に恐ろしく手間がかかった...
ドストエーフスキイ 米川正夫訳 「地下生活者の手記」
...そしてその結果が恐ろしくなった...
豊島与志雄 「反抗」
...字は恐ろしく下手だが...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...聽いただけでウズ/\するでせう」「――」平次は恐ろしく苦い顏をして默つてしまひました...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...恐ろしく身仕舞が良いばかりでなく大變な氣の廻る娘だ...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...君が恐ろしく眉毛の濃い男だったということ位しか伝えられはしないのだ』と呟やいた...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...余りにも恐ろしくおぞましいため居たたまれず...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「見えざる力」
...又恐ろしくさへ思つた...
宮原晃一郎 「愛人と厭人」
...かように東京のすべてが浅ましく恐ろしく見えるのは...
夢野久作 「街頭から見た新東京の裏面」
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