...話に夢中になると恐ろしく早口になり...
石川欣一 「比島投降記」
...これは! 恐ろしく単刀直入な質問だね」と小父様は...
橘外男 「グリュックスブルグ王室異聞」
...もう私には恐ろしくもなければ憤(いきど)おろしくもない...
橘外男 「逗子物語」
...そら恐ろしくなってきた...
ツルゲーネフ 神西清訳 「はつ恋」
...そういうふうにうまく行った所はもう二度といじるのが恐ろしくなる...
寺田寅彦 「自画像」
...自分の声が恐ろしく邪慳(じゃけん)に自分の耳に響いた...
寺田寅彦 「病中記」
...かかる場合には自己の眼が他人の眼と同じ様に恐ろしく思われる...
中井正一 「生きている空間」
...言うことは恐ろしく憎体(にくてい)です...
野村胡堂 「大江戸黄金狂」
...家光は恐ろしく不機嫌で...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...平次は何時の間にやら人相の方もやるのか」「へエ――」此頃の與力には恐ろしく洒落(しやれ)た人があつたもので...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...恐ろしく元氣さうですが...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...悲しくも恐ろしくもなかった...
久生十蘭 「金狼」
...恐ろしくて……牧――ちぇっ...
平林初之輔 「探偵戯曲 仮面の男」
...恐ろしくはないんかい...
宮本百合子 「お女郎蜘蛛」
...ずっと病気を恐ろしく思っていたことに気がついた...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...恐ろしく酒の強いやつがいるから加減をして呉れ」「ゆっくりしていらっしゃるのでしょう」「みんなを帰してからだ」少し話があるんですからと云って...
山本周五郎 「初蕾」
...虎狼よりも恐ろしく思はるゝやうになり来りぬ...
夢野久作 「白くれない」
...顳は恐ろしく痛くなつてゐた...
ピエル・ロチ Pierre Loti 吉江喬松訳 「氷島の漁夫」
便利!手書き漢字入力検索
この漢字は何でしょう??