...この私の肉体が恐ろしくなり始めたのです...
江戸川乱歩 「双生児」
...その顔色は恐ろしく蒼褪(あおざ)めていた...
大阪圭吉 「気狂い機関車」
...見上ぐるも恐ろしく...
大町桂月 「妙義山の五日」
...熊(くま)の手みたいに恐ろしく大きく切り抜いたり...
太宰治 「黄金風景」
...恐ろしく長い廊下のような処に出た...
寺田寅彦 「議会の印象」
...彼は恐ろしく多面的な忙しい頭脳をもっていた人である...
寺田寅彦 「雑記(1[#「1」はローマ数字、1-13-21])」
...此の小屋の上に聳えた美しい老杉までが其爲に物凄く恐ろしく無氣味なものに感ぜられた...
寺田寅彦 「寫生紀行」
...恐ろしく冷たいので...
寺田寅彦 「夏」
...王妃に扮(ふん)した女優は恐ろしく肥(ふと)った女であったが...
寺田寅彦 「病室の花」
...私は恐ろしくなった...
豊島与志雄 「理想の女」
...しかも恐ろしく運搬に適さぬ...
中谷宇吉郎 「雪」
...恐ろしくヤットウのうまいのが...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...その妹のお芳は十八の恐ろしく色つぽい豊滿な娘...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...暫らくすると恐ろしく酸(す)つぱい顏をして戻つて來ました...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...そのいでたちの異様なるにその声さへ荒々しければ子供心にひたすら恐ろしく...
正岡子規 「墨汁一滴」
...そんな際に報復を受けることが恐ろしくて...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...かえって恐ろしくも憎くもなった...
吉川英治 「三国志」
...死刑は別に恐ろしくなかった...
蘭郁二郎 「夢鬼」
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