...その傷に注射された毒の恐ろしい働きで死ぬのだ...
アンリイ・ファブル Jean-Henri Fabre 大杉栄、伊藤野枝訳 「科学の不思議」
...全く恐ろしい」と雁金検事は首を振って一郎の顔をみた...
海野十三 「恐怖の口笛」
...16.急使が歸つてくるまでには不安極まる恐ろしい數時間が經過した...
關口存男 「新獨逸語文法教程解説」
...国粋何々会の会長と名乗る長髪の恐ろしい人も来る...
高浜虚子 「丸の内」
...あなたはこの恐ろしい光景を残りなく胸に描き得た...
竹久夢二 「少年・春」
...私たち自身が恐ろしいのです...
谷譲次 「踊る地平線」
...また余分の付け届けを持って行くとさしも稽古の厳重な彼女もその日一日はその子に対して顔色を和(やわら)げ心にもない褒(ほ)め言葉を吐(は)いたりするので聞く方が気味を悪がりお師匠さんのお世辞と云うと恐ろしいものになっていた...
谷崎潤一郎 「春琴抄」
...映画というものは実際恐ろしい魔術だと思われる...
寺田寅彦 「映画雑感(4[#「4」はローマ数字、1-13-24])」
...ちょっと僕は恐ろしい気もする...
豊島与志雄 「秦の出発」
...その苛(い)ら立った肱金の恐ろしい響きは...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...あの恐ろしい下水道を通られた...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...恐ろしい事だ」ここまで働らいて来た彼の頭はそこでとまる事ができなかった...
夏目漱石 「明暗」
...恐ろしい予感と恐怖に...
野村胡堂 「奇談クラブ〔戦後版〕」
...丈太郎は自分の身内を掻きむしり度いような恐ろしい悔恨に責められました...
野村胡堂 「新奇談クラブ」
...それは恐ろしい真理にぶつかります...
モーリス・ルブラン Maurice Leblanc 婦人文化研究会訳 「探偵小説アルセーヌ・ルパン」
...人に使えば実に恐ろしいです...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「黄金薔薇」
...呼寄せみると末恐ろしい尤物だつたから...
南方熊楠 「蓮の花開く音を聽く事」
...しかし飽きたということは恐ろしい...
横光利一 「欧洲紀行」
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