...恐ろしいのは花瓶丈けじゃない...
江戸川乱歩 「孤島の鬼」
...宮殿で恐ろしい風の話を聞いたとき...
リットン・ストレチー Lytton Strachey 片岡鉄兵訳 「エリザベスとエセックス」
...ふいと恐ろしいことを考えるようになりました...
太宰治 「駈込み訴え」
...恐ろしい風の音と雨の音が聞えた...
田中貢太郎 「申陽洞記」
...水は自分の擦り減らした恐ろしい洞窟の中に逆捲き怒号して狂奔して...
ディッケンス Dickens 森田草平訳 「クリスマス・カロル」
...罪の結果は恐ろしいものです...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...子供までが同じように地上で恐ろしい苦しみを受けるとすれば...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...旦那様は一層恐ろしい眼付で私を御覧になりました...
豊島与志雄 「碑文」
...恐ろしい声はまた言いました...
豊島与志雄 「魔法探し」
...突然恐ろしい断崖(だんがい)に終わった喜悦と愛との輝かしい二カ月...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...知つて己れの人格の上に暗い恐ろしい影を反射させる爲だから我慢して讀めと忠告したいと思つて居る...
長塚節 「土」
...特にこの十年来の恐ろしい思想の旋風時代を生きのびて来たことは...
中谷宇吉郎 「小さい機縁」
...重い箱を置けば形位はつきます」「フーム」「風太郎は恐ろしい早業ですが...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...この恐ろしい行為をしたが...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...これが目にはいった刹那(せつな)は恐ろしい気さえしたが...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...恐ろしい宣告を読みきかされても平気でいったのである...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...見ると最前の恐ろしい形相はあとかたもなくなっているばかりでなく...
夢野久作 「霊感!」
...その犬の声は、恐ろしい迅さで、またこっちへ近づいてくるらしい...
吉川英治 「親鸞」
便利!手書き漢字入力検索