...僕が僕自身を評價してゐるよりもまだ評判がいゝんだから恐ろしい...
阿部次郎 「三太郎の日記 第二」
...じつに恐ろしい事実を暗示しているのです」「恐ろしい事実? それはなんです...
海野十三 「海底大陸」
...果してこんな恐ろしい「蠅男」なるものが...
海野十三 「蠅男」
...自分と同じ職にあったこの汽船の無電技士の哀れにも恐ろしい運命に対して...
海野十三 「幽霊船の秘密」
...恐ろしい疑いに胸をとざされて...
江戸川乱歩 「孤島の鬼」
...恐ろしい夢それから...
江戸川乱歩 「サーカスの怪人」
...お能の面には「般若の面」という恐ろしい面があります...
高神覚昇 「般若心経講義」
...この嬉(うれ)しいことと恐ろしいこととの両極端の出来事が...
高浜虚子 「俳句の作りよう」
...どうも人の祟りちゅうものは恐ろしいもんで……」と何かそんな話の方へ話題を展開して行きたいらしいふうにみえた...
橘外男 「逗子物語」
...なかなか恐ろしいものだということは認めていただかねばなりますまい...
G・K・チェスタートン G. K. Chesterton 村崎敏郎訳 「古書の呪い」
...恐ろしい憎悪をもってあの女を見つめたのだよ...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...滑稽(こっけい)であると共にまた恐ろしいもので...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...なんと恐ろしい偽りが世に行われていることでしょう...
トルストイ 米川正夫訳 「クロイツェル・ソナタ」
...諸君の冒(おか)すべき危険は彼らの危険より恐ろしいかも知れぬ...
夏目漱石 「野分」
...秋月九十郎にも恐ろしい運命が訪れました...
野村胡堂 「奇談クラブ〔戦後版〕」
...利助の恐ろしい力に摺(す)り剥(む)かれて...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...その騒ぎは恐ろしいものであつた...
ジャック・ロンドン Jack London 山本政喜訳 「荒野の呼び声」
...すぐ生命(いのち)を捲きこんでしまう恐ろしい死の渦が巻いている...
吉川英治 「源頼朝」
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