...御歴代の天皇様から御鐘愛を蒙むつて恐れ多くも九重(こゝのへ)に咫尺(しせき)し奉つた例(ためし)は君達も忠君無二の日本人だから御存じだらう...
内田魯庵 「犬物語」
...己(うぬ)が勝手に尊皇愛国を狭く解釈して濫りに不敬呼ばはりするは恐れ多くも皇室の稜威(みいつ)を減ずる憚(はゞかり)ある次第だ...
内田魯庵 「犬物語」
...三人お泊りに御座りまする」「恐れ多くも...
江見水蔭 「備前天一坊」
...床の間には、恐れ多くも、両陛下の御肖像を並べて、その下に三十七年宣戦の詔勅が刷られてある...
大下藤次郎 「白峰の麓」
...恐れ多くも女王の玉体を奪い奉ろうとしたのだ――そうだ...
リットン・ストレチー Lytton Strachey 片岡鉄兵訳 「エリザベスとエセックス」
...恐れ多くも宸襟(しんきん)を悩まし奉ったお詫びに...
高見順 「いやな感じ」
...恐れ多くも後白河法皇を鳥羽(とば)の北殿に押籠め奉り...
高山樗牛 「瀧口入道」
...去年来の事、恐れ多くも天朝、幕府の間、誠意相孚(ふ)せざる所あり...
徳富蘇峰 「吉田松陰」
...内閣は之れに酬ひんと欲して恐れ多くも詔勅の降下を奏請し奉る如き...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...内閣は之れに酬ひんと欲して恐れ多くも詔勅の降下を奏請し奉る如き...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...恐れ多くも天下の御政事を云々(うんぬん)したとて何になろう...
永井荷風 「妾宅」
...恐れ多くも今の公方様では納まりがつかぬ...
中里介山 「大菩薩峠」
...恐れ多くも公方(くぼう)様の御落胤(ごらくいん)という天一坊が数人の主だった者と共に江戸表に参ろうという噂が早くも聞えたのでございました...
浜尾四郎 「殺された天一坊」
...恐れ多くも「ロッパの大久保彦左衛門」は...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...恐れ多くも中村東京市長の御裁可書が...
夢野久作 「街頭から見た新東京の裏面」
...ソモソモこれが恐れ多くも勿体(もったい)なくも正木博士独特の御研究にかかる前代未聞の新学理...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...恐れ多くも天朝・幕府の間...
吉田松陰 「留魂録」
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