...武器それ自身は恐れるに足りない...
芥川龍之介 「侏儒の言葉」
...日本が正しいと信ずる行動を断行するためには世界の圧迫も断じて恐れる必要がない」旨を強調したのであった...
石原莞爾 「戦争史大観」
...彼等は少しも追手を恐れることはなかった...
江戸川乱歩 「黄金仮面」
...予期した訊問に対して不利な反応を示しても毫(ごう)も恐れることはないのだった...
江戸川乱歩 「心理試験」
...鉱毒被害の広く認識されることによって沿岸人民の動揺することを恐れるもののように...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...ただ恐れるのは、之によって逆効果を来たしはしないかという点だけだ...
戸坂潤 「読書法」
...私は折角深遠な「哲学」もこれでスッカリお座がさめはしないかを恐れるのである...
戸坂潤 「読書法」
...何の恐れる色もなく静かに平次を見上げるのでした...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...平次は恐れる色もなく...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...其處へガラツ八に先鞭(べん)をつけられるのを恐れる樣子です...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...前歯一枚ぐらい無くしたって恐れるところじゃないよ...
久生十蘭 「ノンシャラン道中記」
...それを逆に言うとホントの反動になってしまうことを恐れるよりも他から反動だと言われることの方をよけいに恐れたり――つづめて言えば...
三好十郎 「恐怖の季節」
...その呼吸を与平に気づかれるのを恐れるように...
山本周五郎 「さぶ」
...民は恐れるが、同時に大きな歓びも持つ...
吉川英治 「三国志」
...将門を恐れるところから来ております」「けれど...
吉川英治 「平の将門」
...わたしに直接危害を加えないものを恐れるはずはない...
リットン Edward George Earle Bulwer-Lytton 岡本綺堂訳 「世界怪談名作集」
...尊敬し恐れる者、恐れ侮蔑するものもないではない...
和辻哲郎 「生きること作ること」
...民衆は団結しさえすれば武士を恐れるには及ばないのである...
和辻哲郎 「鎖国」
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