...恐々(こわごわ)床(とこ)へ入るとまたしきりそれが鳴り出して...
岩村透 「死体室」
...恐々(こわごわ)といった顔つきでスープ鉢の蓋を取って...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「決闘」
...戦々恐々として彼の命に服することに慣らされていたので...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...絶えず戦々恐々としておるに違いないぞと言った...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...――こゝでお由良の死骸が見付かると、私と幾松に疑ひがかゝると思つたので、恐々ながら、橋の欄干の間を潜らせて、お由良の死骸を川へ落してしまひました」「その時、死骸が橋架(はしげた)か水除か何かに引つ掛らなかつたのか」「いえ、眞つ直ぐに水の中へ落ちましたよ...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...恐々(こわごわ)...
吉川英治 「大岡越前」
...おひとりのようでございまする」久子は恐々(こわごわ)こたえた...
吉川英治 「私本太平記」
...恐々とすこし前へすすんだ...
吉川英治 「私本太平記」
...恐々(きょうきょう)ながら...
吉川英治 「私本太平記」
...女は恐々(こわごわ)見上げて...
吉川英治 「新・水滸伝」
...巧雲はまた良人(おっと)の部屋へ恐々(こわごわ)と入って行った...
吉川英治 「新・水滸伝」
...四人行ってみろ」恐々(こわごわ)と逃げッ尻を揃えて李逵(りき)のいる一室を窺(うかが)ってみると...
吉川英治 「新・水滸伝」
...恐々(こわごわ)...
吉川英治 「牢獄の花嫁」
...私です……」恐々(こわごわ)と...
吉川英治 「牢獄の花嫁」
...恐々(こわごわ)...
吉川英治 「忘れ残りの記」
...ぼくが恐々(こわごわ)訊くと「もうじきお帰りになるけれど」と...
吉川英治 「忘れ残りの記」
...そしてまばらな家の門や垣を覗いては恐々と声をかけてみる程度しか出来なかった...
吉川英治 「忘れ残りの記」
...ぼくは百本杭の社長邸へ恐々行ってみた...
吉川英治 「忘れ残りの記」
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