...」とまた俯向(うつむ)いたが恐々(こわごわ)らしい...
泉鏡花 「悪獣篇」
...命(いい)つけられて内儀は恐々(こわごわ)手を曳(ひ)いて導けば...
泉鏡花 「活人形」
...恐々(こわごわ)行って見ると...
江戸川乱歩 「孤島の鬼」
...「ソンナニ恐々(こわ/″\)拭カナイデ...
谷崎潤一郎 「瘋癲老人日記」
...私は今にも崩(くず)れそうなその実の一つを恐々(こわごわ)手のひらの上に載(の)せてみた...
谷崎潤一郎 「吉野葛」
...誰か気づきはしなかつたかと恐々(こは/″\)ながら見廻せば...
徳富盧花 「燕尾服着初の記」
...戦々恐々として彼の命に服することに慣らされていたので...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...恐々...
長谷川時雨 「尼たちへの消息」
...さては今日ももう出かけたのかと恐々(おそるおそる)座舗(ざしき)へ這入(はい)ッて来る...
二葉亭四迷 「浮雲」
...不思議そうに恐々(おそるおそる)叔母の顔色を窺(うかが)ッて見てウンザリした...
二葉亭四迷 「浮雲」
...恐々(こわごわ)ながらも幾年か箒目(ほうきめ)も入らずに朽敗した落葉を踏んでは...
水上滝太郎 「山の手の子」
...やがて蒔絵(まきえ)の文筥(ふばこ)の房長なのを恐々(こわごわ)持った近所の内儀が...
吉川英治 「新書太閤記」
...恐々謹言と、墨匂(にお)わしく覚悟のほどが答えてあった...
吉川英治 「新書太閤記」
...女は恐々(こわごわ)見上げて...
吉川英治 「新・水滸伝」
...恐々(こわごわ)...
吉川英治 「新・水滸伝」
...恐々(こわごわ)...
吉川英治 「親鸞」
...お前様が人殺しの罪に墜(お)ちなかったお礼をいうてくださんせ」恐々(こわごわ)と...
吉川英治 「親鸞」
...その背後(うしろ)には古ぼけた七ツ下りのフロックを着けた紳士が恐々(おずおず)と随いて来た...
モウリス・ルブラン 新青年編輯局訳 「水晶の栓」
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