...木村は恋するものの本能からとうに倉地と葉子との関係は了解しているに違いないのだ...
有島武郎 「或る女」
...恋する人の溺愛と熱中とでそれをいとおしむ人間――そしてわたしはある程度まで自分をその種の一人であるとかんがえている――にもそうする気はない...
ソーロー Henry David Thoreau 神吉三郎訳 「森の生活――ウォールデン――」
...教師が恋する……ニーナ ご機嫌よう...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「かもめ」
...こうした売笑の女に恋するからは...
近松秋江 「狂乱」
...西洋のある作者のかいたものの話をして「往来で会う女の七十プロセントに恋するというやつがいるぜ」と言って笑われた...
寺田寅彦 「柿の種」
...蓋し閣下は常に政治家の位地に恋する人なるも...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...何かのことで自分の妻を恋するようになるかも知れない...
豊島与志雄 「愚かな一日」
...彼が恋するとは!……そして彼女がそう信じようとは!……そしてその良人(おっと)に彼は弁解することもできないとは!「さあ...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...恋する女ぢやおめへは...
ジャン・ニコラ・アルチュール・ランボー Jean Nicolas Arthur Rimbaud 中原中也訳 「ランボオ詩集」
...恋するもののように...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...恋を恋する人わたしはくちびるにべにをぬつて...
萩原朔太郎 「月に吠える」
...恋する男の声だったのである...
久生十蘭 「魔都」
......
正岡子規 「俳人蕪村」
...獺(をそ)の住む水も田に引く早苗かな獺を打し翁も誘ふ田植かな河童の恋する宿や夏の月蝮(くちばみ)の鼾(いびき)も合歓(ねむ)の葉陰かな麦秋や鼬(いたち)啼(な)くなる長(をさ)がもと黄昏(たそがれ)や萩に鼬(いたち)の高台寺むさゝびの小鳥喰(は)み居(を)る枯野かなこのほか犬鼠などの句多し...
正岡子規 「俳人蕪村」
...それは元より恋するものの身だしなみとしてではなく...
松永延造 「アリア人の孤独」
...恋する人の直覚であなただと思って来たのに...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...お蝶にも血のつながる遠い過去の人――かの羅馬(ローマ)の市府では「恋すな草」とさえいって人のいみきらう鶏血草の赤い花を好んだ貴族...
吉川英治 「江戸三国志」
...恋する者の花園をだんだん狭くするか茨(いばら)にしてゆく...
吉川英治 「私本太平記」
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