...しかもその愚に恋々たる私自身の意気地なさを憐れまずにはゐられないのである...
芥川龍之介 「後世」
...――しかも僕はルノアルに恋々(れんれん)の情を持つてゐるやうに文芸上の作品にも優美なものを愛してゐる...
芥川龍之介 「文芸的な、余りに文芸的な」
...我輩は米人の平和に恋々たるを徳とし...
大隈重信 「文明史上の一新紀元」
...時平是に恋々(れん/\)す...
京山人百樹刪定 「北越雪譜」
...大変恋々(れんれん)してゐます...
ジャン・ニコラ・アルチュール・ランボー Jean Nicolas Arthur Rimbaud 中原中也訳 「ランボオ詩集」
...恋々(れんれん)たるわれを...
夏目漱石 「虞美人草」
...其光景を思い浮べて恋々たるのである...
「高浜虚子著『鶏頭』序」
...いつまでも恋々としてゐるものだ...
林芙美子 「浮雲」
...どんなに理想的な美しい交はりが出来るだらう――恋々の情を筆にこめて切りに手紙を書く...
牧野信一 「坂道の孤独参昧」
...恋々たらざるを得ないわけね...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...今迄うぬらが当てがわれていたケチックサイ屋台骨に恋々としてしがみ附いていようと言う量見を捨て切れないために...
三好十郎 「好日」
...わたしは生れ故郷の味わいにあんまり恋々(れんれん)としていない...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...何を恋々としておるかなどと...
吉川英治 「黒田如水」
...敗亡の故主を恋々とお慕いあるなど愚かではありませんか」「丞相の高恩は...
吉川英治 「三国志」
...恋々(れんれん)...
吉川英治 「新書太閤記」
...しかしなお恋々(れんれん)とその素朴(そぼく)なうしろ姿へ向けて...
吉川英治 「新書太閤記」
...死にたくないが当りまえじゃ」何たる恋々の多い人か...
吉川英治 「新書太閤記」
...乳くさい感傷に恋々と心を揺すられ...
吉川英治 「宮本武蔵」
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