...続いて起った独逸(ドイツ)民族はまたも戦勝に眩惑して自己を以て独り優秀なる民族と恃(たの)み...
大隈重信 「永久平和の先決問題」
...障子しめ自恃庵(じたいあん)とぞ号しける十二月十日 草樹会...
高浜虚子 「六百句」
...そう言うお銀にはお銀自身の矜恃(プライド)がないこともなかった...
徳田秋声 「黴」
...力持のおせいを恃(たの)みにするよりは...
中里介山 「大菩薩峠」
...多勢を恃(たの)む猿どもはいよいよ驕慢(きょうまん)でありました...
中里介山 「大菩薩峠」
...尚恃(たの)むところありげに...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...本より恃む可からざるに似たり...
箭内亙訳註 「國譯史記列傳」
...多情なる彼は深く人間の恃(たの)むべからざるを感ぜしならん...
山路愛山 「頼襄を論ず」
...また陰鬱な不安と不満足の状態に戻す矜恃であつた...
ジャック・ロンドン Jack London 山本政喜訳 「荒野の呼び声」
...身一ツ高野(こうや)を恃(たの)んで来られたのだ...
吉川英治 「私本太平記」
...至って無事を恃(たの)んでいる――との消息だった...
吉川英治 「新書太閤記」
...なお強(し)いて、恃(たの)めば、「東には、武田勝頼...
吉川英治 「新書太閤記」
...彼を柱と恃(たの)む周囲や一般が...
吉川英治 「新書太閤記」
...筑前が恃(たの)みおくもの...
吉川英治 「新書太閤記」
...また味方のうちでも最も恃(たの)みがいある良将としている明智左馬介光春をも帷幕(いばく)に加え...
吉川英治 「新書太閤記」
...身ぐるみ恃(たの)みきっていたように...
吉川英治 「新書太閤記」
...恃(たの)み効(が)いなくは思うだろうがな」弟二人は...
吉川英治 「平の将門」
...生れながらの家門や栄達の保証に恃(たの)みきっていた宋家の朝臣や武人たちは今更のように...
吉川英治 「人間山水図巻」
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