...母上は恃(たの)みたまひき...
ハンス・クリスチアン・アンデルセン Hans Christian Andersen 森鴎外訳 「即興詩人」
...そも恃(たの)むべきにはあらず...
ハンス・クリスチアン・アンデルセン Hans Christian Andersen 森鴎外訳 「即興詩人」
...我が寛政令の好意を恃(たの)めばなり...
徳富蘇峰 「吉田松陰」
...送り狼そのものを眼中に置かぬ狼以上虎豹の勇に恃(たの)むところがあるか...
中里介山 「大菩薩峠」
...否恃み難い場合でも恃みたいものである...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...高橋自恃居士(じじこじ)も同じことだつたといふし...
正岡子規 「病牀六尺」
...官蔵の女(むすめ)は恃(はゝ)を失つた後十一年...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...道場の修行や何段になつたとかいつてそれを恃んでは却つて危いといふ話を聞いたのである...
吉川英治 「折々の記」
...秀吉の片腕とも恃(たの)んでいたのに...
吉川英治 「黒田如水」
...これへ諸方の大軍を吸って堅固を恃(たの)んだ...
吉川英治 「三国志」
...魏帝はさっそく力と恃む司馬懿(しばい)仲達を招いて...
吉川英治 「三国志」
...一水の長江に恃(たの)む保守国のみ...
吉川英治 「三国志」
...努メテ北人固有ノ剛健ニ恃(タノ)ム...
吉川英治 「私本太平記」
...名和殿は自分の勇を恃(たの)んで...
吉川英治 「私本太平記」
...「恃(たの)みにおもうぞ」とまで仰せられた御信頼にたいして...
吉川英治 「私本太平記」
...恃(たの)むべき輩(やから)と思(おぼ)し給えばこそ...
吉川英治 「新書太閤記」
...一時政の力を恃(たの)みとはしていない...
吉川英治 「源頼朝」
...縁を恃(たの)む気持が失(う)せない...
吉川英治 「宮本武蔵」
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