...私には侘しさを怺える力が無かった...
太宰治 「東京八景」
...しかし私にはそれを怺える力は...
外村繁 「夢幻泡影」
...その一生懸命に怺える気持と解き放されてほっとする気持とは...
豊島与志雄 「同胞」
...うごめく力もなく圧しつぶされさうな苦痛を唇だけで怺えるより他なかつた...
牧野信一 「F村での春」
...」純造は何か凝と怺えるやうなものが胸にあつたが黙つて飲み続けた...
牧野信一 「坂道の孤独参昧」
...笑ひを怺えるために唇を噛んでゐた...
牧野信一 「南風譜」
...――細君に対しては別段に怺える程の思ひがあつたわけでもなかつたが彼は...
牧野信一 「雪景色」
...――怺(こら)えに怺えるらしい嗚咽(おえつ)がついには全身の慟哭(どうこく)となってゆき...
吉川英治 「新・水滸伝」
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